相手への対応より自己回復を!

被害者を苦しめることの一つが、信頼できると思った人に相談してもとりあってもらえないケースです。

なんということでしょうか。いじめる女性社員は、意外にも周囲の人間のご機嫌をとるのが得意なのです。そのため、後で被害者が社内の人間に相談すると、「あなたにも悪いところがあるんじゃないの?」のように、加害者寄りの答えが返ってくることもあります。最低のアドバイスです。真に受けないでください。

なるほど、いじめる側にも言い分の一つや二つはあるものです。しかし、被害者が加害者の都合を考慮している場合でしょうか。職場において個人的な変態趣味からいじめに走ることを、認めていいはずがない! それは、たとえどのような理由であっても、です。

それより、自己回復を最優先しましょう。同僚からの執拗ないじめを受け流しながら働くオフィスライフは、緊張を強いられます。どうしようもない憤りや無力感に襲われる日もあるかもしれません。心のエネルギーが枯渇すると、相手の圧力を受け流すのが難しくなってしまいます。

だから、セルフコンディショニングに努めることが非常に重要です。仕事が終わったら自分を解放して、心身をゆっくり休ませる時間を作ってください。大好物をしっかり食べて、しっかり睡眠をとり、社外ではよく笑って過ごしてほしいのです。

変態のしでかすことは受け流す、自分を大事にする――。もし、それが実行できないほど精神状態が悪化した時は、逃げてください。逃げたっていいのです。会社を休んでもいいし、転職を検討してもいいでしょう。ただ、転職先にも性質の悪い社員がいないとは限りません。どのような選択をするとしても、この護心術は身につけておくことをオススメします!

女性の生きにくさをちょっぴり軽くするコラムニスト。医療従事者向けの情報サイトでメディカルコミュニケーターを勤めたのち、『OKGuide』にて読者のあらゆる疑問・お悩みを解消に導くガイド記事を提供している。今や絶滅寸前の女子短大卒。