『ヒューゴの不思議な発明』を手がけたマーティン・スコセッシ監督

マーティン・スコセッシ監督の最新作『ヒューゴの不思議な発明』が第84回アカデミー賞で作品賞、監督賞など本年度最多の11部門でノミネートされたことを受け、スコセッシ監督が喜びのコメントを発表した。

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本作は、1930年代のパリを舞台に、父を失い、時計台に隠れ住んでいる少年ヒューゴが、父が遺した機械人形に隠された秘密と、自らの人生を大きく変えてしまう“秘密のメッセージ”をめぐって壮大な冒険を繰り広げる様を描いた作品。

毎年のように完成度の高い作品が並ぶアカデミー賞だが、今年、最も多くの部門で候補にあがったのは、オスカー監督にして本年度のゴールデン・グローブ賞で監督賞に輝いたスコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』だった。スコセッシ監督は今回の候補発表について「アカデミー賞の最多ノミネート作品となり、大変光栄です。すべての映画が毎回“チャレンジ”ではありますが、この作品は初めての3D撮影でもあり、私にとって“特別なチャレンジ”となりました」と振り返った。

本作は絢爛豪華なビジュアルと少年を主人公にした物語だけに、完成前は本作を“子ども向け映画”だと勘違いしている観客が多かったようだが、米国をはじめとする国々で一般公開が始まると、そこで展開される深い人間ドラマや、これまでにない3D映像表現に高評価が寄せられた。中でもスコセッシ監督が本作に込めた“映画に対する深い愛と感謝の念”は、映画ファン、映画人の胸をうったようで、スコセッシ監督も「一番の喜びは、映画を愛する映画業界の方々が、この作品を評価してくださったことです。アカデミー賞にノミネートされた作品は素晴らしい作品ばかりで、それぞれの作品に関わったみなさんと授賞式に出席するのを、心より楽しみにしています」と喜びのコメントを寄せている。

『ヒューゴの不思議な発明』
3月1日(木)TOHOシネマズ 有楽座ほか全国ロードショー
※3D/2D同時公開

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