<地域No.1店舗の売れる秘訣・コジマ×ビックカメラ浦和店>デジタルの拡充で地域No.1へ 何でも揃う地域密着型の郊外店を目指す

2014.12.1 11:54配信

コジマNEW浦和店が改装し、2014年10月11日、コジマ×ビックカメラ浦和店としてリニューアルオープンした。デジタルカメラを主力商材に据えるビックカメラとのコラボレーションによって、オープン初日からデジタル機器の販売が好調。コジマが得意としている白物家電の販売は、これまで他店を上回るほどの売れ行きで、リニューアル後も引き続き順調であることから、さいたま市南区でのシェア拡大を果たしたことになる。今後は、地域No.1店舗に向けて、何でも揃う地域密着型の郊外店を目指す。(取材・文/佐相彰彦)

コジマ×ビックカメラ浦和店

店舗データ

住所 埼玉県さいたま市南区内谷1-7-5

オープン日 2014年10月11日(リニューアル日)

売り場面積 約3000m2

従業員数 約20人

●戸建てやマンションの建設ラッシュ 交通量の多い新大宮バイパスで改装

今年11月1日時点で17万8875人・7万9707世帯の埼玉県さいたま市南区。埼京線や武蔵野線の電車が停まるJR武蔵浦和駅があって、鉄道の都心へのアクセスが抜群であることに加えて、国道17号線の新大宮バイパスや首都高速埼玉大宮線があって、クルマでの移動にも適している。JR武蔵浦和駅周辺を中心に、戸建てや分譲マンションの建設が相次ぎ、多くの人が引っ越してきて、さいたま市で最も人口・世帯の多い区となった。父親が働き盛り世代のファミリーが多く、会社員などは平日に鉄道を使って都心へと通勤、休日に周辺の大型ショッピングセンターにクルマで訪れるというライフスタイルをとる傾向がみられる。

家電量販店がさいたま市でシェアを拡大するためには、南区もしくは南区近隣での出店が重要なポイントの一つになっている。ヤマダ電機は近隣の戸田市にテックランド戸田美女木店を出店。しかも、ヤマダ電機はテックランドとして、大宮区に大宮宮前本店、緑区に浦和店、見沼区にNewダイクマ大宮店、桜区に浦和埼大通り店、岩槻区に岩槻店とさいたま市に5店舗、戸田美女木店を含めてドミナント戦略でさいたま市のシェア拡大に懸命だ。ケーズデンキは、緑区にケーズデンキ浦和原山店を出店し、浦和駅や武蔵浦和駅周辺の住民をお客様として増やすことに力を注いでいる。そんななか、コジマは新大宮バイパス沿いでヤマダ電機テックランド戸田美女木店から500m程度しか離れていないコジマNEW浦和店を改装、ビックカメラとのコラボレーション店舗に位置づけられるコジマ×ビックカメラ浦和店としてリニューアルオープンした。五味親店長は、リニューアルについて、「大成功」と自己採点している。

●オープンセールは前年比250%に 通期で大幅な売上増は確実

コジマ×ビックカメラ浦和店のリニューアルについて「大成功」と五味店長が自負しているのは、順調な売れ行きをみせている実績があるからだ。「オープンセールの期間、売り上げが前年比250%を達成した」。セール後も前年を上回っているという。

この好調ぶりには、リニューアルに伴って品揃えを強化したデジタル機器が大きく寄与している。五味店長は、「とくに品揃えの充実を図ったのは音楽関連。Bluetoothスピーカーやアクティブスピーカーで海外メーカー製のモデルを取り扱うようにして、品揃えをリニューアル前より8倍ほど増やしたところ、飛ぶように売れている」と満足げだ。スマートフォンやタブレット端末の関連機器として以前から堅調に推移していたイヤホン・ヘッドホンも、5倍の品揃えに増やしたことで「お客様が気軽に来店して商品を選んでおられる姿を頻繁に見るようになった」とのことだ。

ビックカメラグループで主力商材に据えているデジタルカメラに関しては、本体を4倍、関連機器を5倍に増やしたほか、買取カウンターを設置したことが販売増の大きな要因になっている。五味店長は、「いま使っているデジタルカメラを買い取りに出して新しい機種を購入できるので、お客様からは便利になったとの声をいただいている」という。しかも、買い取りの査定額はビックカメラの店舗と同じ。これまでJR大宮駅にあるビックカメラ大宮西口そごう店まで足を運んでいた近隣の住民が高く評価しているようだ。

白物家電は、「デモの充実に力を入れた」。クリーナーコーナーでは、畳や複数のフローリングでの掃除を体感できるほか、階段でどれだけ吸い取ることができるのかも試すことができる。加えて、ベッドを置いて話題の布団クリーナーも操作できるようにした。五味店長は、「お客様がご自宅をイメージできるようなコーナーをつくった。納得したうえで購入してもらうには、お客様に体感していただくのが一番」としている。

ファミリーの来店が多いということで、幼児や小学生などを対象とした玩具も取り扱うようになった。コーナーでは、子どもが自由に遊べるスペースを設置したことによって、お客様がスタッフの話をじっくりと聞くことができるし、「お孫さんをお連れになるお客様も増えた」。3世代にわたって来店するようになったということだ。

白物家電の堅調な販売増に加えて、デジタル機器や玩具によって幸先のよいスタートを切っているコジマ×ビックカメラ浦和店。「通期で売り上げが前年を大幅に上回ることは間違いない」と五味店長は自信をみせる。何でも揃う地域密着型の郊外店として、他店との差異化を図っていく。

●店長が語る人気の理由――五味 親 店長

神奈川県にあるコジマの店舗をいくつか経験し、NEW浦和店で店長代理を務め、その後はNEW久喜で店長として現場を指揮した。その実力が評価され、古巣のコジマNEW浦和店がリニューアルするということでコジマ×ビックカメラ浦和店の店長に抜擢された。

現状では品揃えの拡充が売上拡大の大きな要因になっているが、「当店の強みは品揃えだけではない」としている。五味氏がNEW久喜に異動した際、NEW久喜に足を運ぶようになったNEW浦和店の常連客がいる。浦和に店長として戻り、「お帰り。出世したんだね」と、お客様が声をかけてくれた。「重要なのは『人』」。これがコンセプトだ。

※本記事は、ITビジネス情報紙「週刊BCN」2014年11月24日付 vol.1556より転載したものです。内容は取材時の情報に基づいており、最新の情報とは異なる可能性があります。 >> 週刊BCNとは

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