男子プロバスケットボールリーグ『Bリーグ』において、新たなタイトルとして昨年誕生したB1、B2の垣根を越えた一発勝負の地区別トーナメント『EARLY CUP(アーリーカップ)』。第1回目は4地区で開催されたが、今年はその規模を拡大。「昨年は24チームの参加でしたが、今回はBリーグ35チームと韓国のKBL(韓国バスケットボールリーグ)から1チームを加えた36チームの戦いとなります」(大河正明チェアマン)と話したとおり、参加チームが増えたほか、東北、関東、東海、北信越、関西、西日本の6地区で行われる。

「B.LEAGUE EARLY CUP 2018 KANSAI」チケット情報

その中の1つ『B.LEAGUE EARLY CUP 2018 KANSAI』に出場する関西4クラブ、大阪エヴェッサ、滋賀レイクスターズ、西宮ストークス、バンビシャス奈良による合同記者会見を実施。選手たちが大会にかける意気込みや短期決戦の難しさ、魅力などを語った。

前回、「去年は新しい外国人選手が合流して間もないこと、移籍してきた選手が多く、噛み合ってない部分が多かった」(藤高宗一郎)ことから短期決戦の難しさに苦しみ4位に沈んだ大阪エヴェッサだが、「今年は去年いたメンバーがけっこう残っているので、その辺が今年の強みなのかなと思っています」(藤高)。

準優勝だった滋賀レイクスターズは、「優勝しか狙っていません。去年、惜しくも決勝で琉球ゴールデンキングスさんに負けてしまったのですが、今年はしっかり結果を残して、リーグ戦につなげていきたいと思います」(狩野祐介)。その滋賀と初戦で対戦するB2のバンビシャス奈良は、「B1のチームと対戦する機会が全然ないので、まずはそこにしっかり挑戦して試合を楽しみたいと思います。B1のチームからするとB2のチームに負けるのはすごく嫌だと思いますし、僕たちは失うものはないので胸を借りるつもりで思い切りやれたらなと思います」(本多純平)と番狂わせを狙う。

B2降格となり再びB1昇格を目指す西宮ストークスは、初戦でソウル三星サンダース(韓国)と激突。「自分たちがやってきたことが海外のチームにどれだけ通用するか、というのを試せると思うし、やっている限りは優勝を狙っているので、倒すことを心掛けたいなと思います」(道原紀晃)と打倒に向け静かに闘志を燃やしていた。

シーズンを占う『B.LEAGUE EARLY CUP 2018 KANSAI』は、9月7日(金)から9日(日)にかけてエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)で開催される。

取材・文:金子裕希