毎年、体育の日に、初代『君が代』の演奏会が行われている

幻となってしまった初代『君が代』の曲。
横浜にゆかりあるその曲は、どんなメロディだったのか。

讃美歌風の美しいメロディで歌われる『君が代』は、現在のものとはまた違った魅力があるかもしれない。妙香寺では毎年、体育の日にフェントン作曲の『君が代』が聴ける演奏会を行っているとのこと。今年は10月10日だ。

妙香寺が日本吹奏楽発祥の地であることから、この演奏会は公益社団法人の日本吹奏楽指導者協会主催で20年以上続く恒例行事となっている。

フェントン作曲の『君が代』が、140年以上の時を越えて妙香寺によみがえる。

 

取材を終えて

10月10日(祝)の初代『君が代』を含む演奏会は本堂で行われる

平安時代初期からの古い歴史を持つ妙香寺が、明治時代に日本の吹奏楽や初代の『君が代』という新しい音楽をはぐくむ場所となったことに最初は不思議な面白さを感じた。

同時に、心の中でしっくりくる感じも受けていた。

なぜしっくりくるのか考えていて、ふと思い出した。
妙香寺には、新年の初詣で驚いたことがある。

ふさわしい表現ではないかもしれないが、聴いていて自然にリズムを取ってしまうほどビートが効いたお経で、新年に対してとてもポジティブな気持ちになった。

しかも、そのリズムが重層的で複雑な構成を持っていて、普段お経にあまり興味がないのにもかかわらず聞き惚れてしまった。

このお経は伝統的なものとのことだが、音楽的な魅力を持っている。

お寺の方にお話をうかがい、魅力的なお経を思い出して、妙香寺は新しい音楽をはぐくむのにふさわしい場所だったのだと納得した。


妙香寺
住所/横浜市中区妙香寺台八番地
電話/045-623-8726

 ※本記事は2011年10月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。

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