9月4日からソフトバンク回線を追加するmineo。期間限定のキャンペーンを実施し、新規顧客の獲得を狙う

ケイ・オプティコムは7月23日、モバイル通信サービス「mineo(マイネオ)」で提供する回線に、「Sプラン」としてソフトバンク回線を追加すると発表した。提供開始は9月4日から。すでにau回線とドコモ回線を利用したプランを提供するmineoは、これで業界で初めて主要3キャリアの回線に対応する「トリプルキャリアMVNO」となる。

大手キャリアと契約しているユーザーが、現在利用している端末をMVNOで再度利用する場合、端末のSIMロックを解除する必要があるが、同系列の回線であればそのまま継続して使用できる。これまではau/ドコモの回線を提供していたため、au/ドコモユーザーは、端末を気にせず、mineoに乗り換えやすかったわけだ。

一方、ソフトバンクユーザーは、mineoでソフトバンクの端末を利用する際にSIMロック解除を行う必要があった。SIMロック自体はそこまで手間がかかるものではない。しかし、その存在や仕組みに対する理解は乏しいのが現実だ。

ケイ・オプティコムの調べによると、「SIMロックを知っているか」という設問に対し、「具体的に知っている」と回答したのは21.7%。「聞いたことがある程度」は半数近い47.9%、「知らない」は30.4%にのぼった。また、「SIMロック解除」について、全体の半分以上が「わずらわしい」と回答。「これまで契約していたキャリアの回線を利用できるMVNOと契約する」という選択が、もっともわかりやすいと認識されている状況にある。

電気通信事業者協会(TCA)が発表した、2018年3月時点のソフトバンク契約者数は3978万6900件。国内で販売された、SIMロック解除に対応する機種は15年5月以降発売機種で、iPhoneシリーズは15年9月発売の「iPhone 6s」以降に限られていたが、今後は「iPhone 5」以降であれば利用可能になる。例えば、ソフトバンク回線の追加によって、ソフトバンクユーザーに対し、まだ動作する古い機種を子どもに讓渡したり、自分自身で使う2台目にしたりといった目的でも、面倒なSIMロック解除不要でスムーズに使えると、「mineo」のメリットをアピールできる。

新プランの提供は、例年、新iPhoneの発表・発売を受け、スマホ端末の購入が活発化する9月にあわせて実施する。ドコモ回線、au回線も含め、新規契約者を対象にした期間限定の割引キャンペーン「祝 トリプルキャリア!3つそろって333キャンペーン」、「ソフトバンク回線プランスタート記念!先行予約キャンペーン」も展開する。キャリアやサブブランドの価格戦略の影響で、MVNOは昨年から伸び率が鈍化傾向にある。巻き返しを図るためにも、今秋は例年にも増して激しい顧客獲得競争が展開されそうだ。(BCN・大蔵 大輔)

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