例えば、めったにとれないアーティストのライブチケットの特等席をとれたことを相手に伝えたいとき、

「普通の人はとれないアーティストのライブチケットを特等席でとれたよ」
というのと、
「当選率20倍と言われているアーティストのライブチケットの特等席を奇跡的にとれたよ」
というのでは、後者の方が印象が良いと思います。

前者は、「私は普通の人ではない」という周りを下げる発言が含まれ、かつ「私は特別だからとれた」という傲慢な言い方も含んでいます。
後者は、誰と比べるでもなく、また「奇跡的」という言葉を入れることで「普段はとれないチケットをとれるという奇跡が私に起きた」という謙虚な言い方も含んでいます。

このように、他人を下げずに自分を上げる言い方をマスターすると、相手に自慢と捉えられることが少なくなります。
 

実は簡単? 他人を下げずに自分を上げる、3つのポイント

では、具体的にどうすれば他人を下げずに自分を上げることができるのでしょうか?
そのポイントを3つに絞ってお伝えしたいと思います。

【1】 主語を“I”にする
自慢話の中に恋人・家族・友人を引き合いに出して自分を上げようとするものがあります。例えば、「彼氏が金持ち」「お父さんがいいところに勤めている」「友人が有名人」など。
ですが、それはあなたのことではないので結局自分も下げていることになります。話をするなら自分を主語にして自分のことを話しましょう。

【2】他人と自分を比べる言葉を入れない
先ほどの例にも挙げたように、自分と誰かを比べる言葉を入れずに話をしましょう。

【3】躊躇せず当然のこととして話す
自慢話を捉えられることを心配するあまり、申し訳なさそうに話をしたり、不安な感じで話をすると逆に「それって自慢?」と思われることがあります。
(1)(2)を踏まえたうえで、躊躇することなく、この話をあなたに話すのは当然のことという態度で伝えるようにしましょう。


これまでできていなかった人がコミュニケーション上手になるには一足飛びにはいかないこともあると思いますが、少しずつ練習だと思って実践してみてください。

 1979年生まれ、慶應義塾大学文学部心理学専攻卒業。 2009年より個人向け心理カウンセリングを開始。 自身の妊活経験から、「妊活中も、妊活以外の女性としての楽しみを充実させたい」と感じたことから、2013年より妊活WOMAN向け心理カウンセリングを開始。 LIB Laboratory代表 ブログ