リアルな実物大の恐竜が会場を闊歩し、歌やダンスもあればクイズもあるといった、かつてなかったスタイルで繰り広げられる。この夏注目の恐竜ライブショー『世界一受けたい授業THE LIVE 恐竜に会える夏!』が、7月21日に横浜アリーナで開幕した。

「世界一受けたい授業 THE LIVE 恐竜に会える夏!」のイベント情報

基本的なストーリーは…八嶋智人が演じる土岐駆博士が、なんとタイムマシンを開発。博士の親戚である芦田愛菜(本人役)と山崎樹範が演じる助手とともに、恐竜の時代を冒険するというもの。

タイムマシンは会場のアリーナ空間すべてで、エネルギー源は1万人の観客が“心を一つにする”こと。そのため観客を、さまざまな難問が待ち受ける。たとえば脳の活性化を促す「アハ体験」や、恐竜にまつわる三択クイズなど。観客参加型で、ここでは意外なあの人気キャラクターも登場する。また、ジュラ紀、白亜紀など、さまざまな時代を冒険する過程では、ダンスパフォーマンスが繰り広げられるほか、CG映像を使ったその時代の説明や、恐竜学者の小林快次先生による解説もあり、地球誕生から恐竜絶滅までをわかりやすく教えてくれる。合い言葉の“レッツ・ホニャララ”や、芦田らが「ぼくの先生はフィーバー」に合わせてダンスするなど、本公演のベースになっている日本テレビ系TV番組『世界一受けたい授業』のエッセンスも随所に散りばめられている。

ライブショーの目玉となる恐竜は、実物大リアル恐竜ライブショー『DINO-A-LIVE』を手がけて注目される会社「ON- ART(オンアート)」が担当しただけあって大迫力。最新の学説を元に、形や大きさ、質感までリアルに造形され、それらが動き回る様子は圧巻だ。観客を翻弄するラプトルは、表面の柔らかい羽毛の感じまで実にリアル。子どもの人気No.1のティラノサウルスと三本の角が特徴のトリケラトプスの戦いは、大きさや動きが大迫力で一見の価値がある。

出演者の3人は、観客のリアルな反応を受けながら熱演。八嶋と山崎は、コミカルな演技とアドリブのような受け答えで、さすがといった感じ。観客を終始笑わせながらストーリーを展開し、観客を物語に引き込んでいた。芦田は、1万人の観客を前に初舞台とは思えない堂々とした演技で魅せ、名曲「タイムマシンにおねがい」を歌うシーンも。ゆくゆくはミュージカルもありじゃないか?と、思わせる歌唱力と演技で観客を楽しませた。

これを観れば恐竜博士になれるかも! 親子で楽しめて、夏休みの自由研究にももってこいのライブショーだ。

取材・文:榑林 史章

《イベント情報》
■世界一受けたい授業 THE LIVE 恐竜に会える夏!
【横浜】7/21(土)・22(日) 横浜アリーナ
【大阪】7/28(土)・29(日) 大阪城ホール
【名古屋】8/4(土)・5(日) 日本ガイシホール
【埼玉】8/11(土)・12(日) さいたまスーパーアリーナ
【福岡】8/18(土)・19(日) マリンメッセ福岡