テレビアニメ「ダンガンロンパ3」の初舞台化『ダンガンロンパ3 THE STAGE 2018 ~The End of 希望ヶ峰学園~』が7月27日(金)より上演される。

【チケット情報はコチラ】

2014年から続く舞台版『ダンガンロンパ』シリーズの3作目にして完結編である本作。“超高校級”の才能を持つ高校生同士による“コロシアイ”の真相を“学級裁判”で突き止めるハイスピード推理アクションゲームのアニメ版第3弾を原作に、学級裁判のないコロシアイが描かれる。脚本・演出は西森英行。主人公・苗木誠は西銘駿が演じる。

開幕に際して西銘が「舞台シリーズ『1』と『2』に比べても、今作はシリアスなシーンが続きます。人の命の重みがすごく感じられる作品ですし、そういうところを大切にお芝居したいと思っているので、泣いたり感動したり、胸をうたれてほしいです」と語ったように、これまでよりも人間ドラマが濃厚に描かれた作品。“コロシアイ”という非日常的な出来事のなかで引きずり出される人間の姿は意外なほどリアルだ。追い込まれた人間たちは、何が見えなくなり、何に気付き、何を求めるのか…登場人物それぞれの選択が切ないほどあらわになっていく。

また、脚本・演出の西森が「舞台作品、アニメーション、ゲームの『ダンガンロンパ』シリーズの歴史をいただき、それを踏まえてつくる集大成の作品」と語ったように、物語としての集大成という側面はもちろん、特に舞台シリーズ「1」「2」を観た人には印象的な振り付けや台詞も散りばめられているなど、あらゆる面で『ダンガンロンパ』の歴史が感じられる作品。その熱いドラマと、アニメーションやプロジェクションマッピング、ダンサーによる身体表現など華やかなエンターテインメント性が合わさった、舞台シリーズならではの表現に仕上がっている。

キャストは、主演の西銘をはじめ、女優としてモデルとして注目を集める岡本夏美、小劇場から2.5次元作品まで舞台で活躍する神永圭佑、声優として活動し舞台は久しぶりの出演となる飯田里穂ら幅広いジャンルから揃い、そのひとりひとりがしっかりと存在感を放っている。お笑い芸人の竹若元博(バッファロー吾郎)の日替わりコーナーや、アイドルから女優に転身した市川美織の歌などにも注目だ。

希望が絶望になり、絶望が希望になる瞬間を何度も目撃しながら、ラストに全貌を知ったとき、改めて「希望とはなにか」「絶望とはなにか」を考える作品。希望そして絶望を体現するキャスト達の熱を劇場で体感してほしい。公演は7月27日(金)から29日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、8月3日(金)から13日(月)まで東京・ヒューリックホール東京にて上演。

取材・文:中川實穗

「ウレぴあ総研」更新情報が受け取れます