自分では思いたくなかったんですが、「自分は八方美人なんだな」って思ったんです。

八方美人な人は、自分では気づいてない人が多いって、よく言われているみたいだけど、私の場合は、自分でも八方美人なことに気づいていて。

人には自分のいいところしか見せなかったし、弱いところも、強がっているところも見せずに、芸能の世界に入ってからも、ずっと生きてきて。八方美人というか、皆に「いい人」に思われたいと思ってやってきて。

でもそれって、考えてみたら、自分では100しているつもりでも、相手からは、その半分の50も、返ってきてないなって気づいたんです。

だから、「いい人に見られたい」とか、「皆に好かれたい」とか、これまでの自分の概念を、一度ちゃんとはずそうと思ったんです。それが今回、芸能活動を一時休止しようと思ったきっかけだったんです。

このお仕事をしているなかで、ここでいい子にしていたら、また何かにつながるかもしれない。そう思って、真面目に生きてき過ぎちゃって。

でも、実際には、いい子にしていたからといって、必ずしも次につながるわけではないんだって、すごく学んだんです。そういうことを、若いうちから見たり、経験しすぎちゃったというか。

人によっては、「ああ、こんなこともあるんだ」で、終わっていたかもしれない。でも、私自身、そうはできなかったんです。

「見てくれている人は、必ず見てくれている」

自分が48グループを卒業するとき、後輩へ言わせてもらった言葉です。その言葉は事実で、今もそう感じています。

その言葉を信じてがんばってきたから…、というか、自分のなかでは当たり前のことをしていただけで、がんばってきたとは思ってないけど。そのご褒美で、二度目の地球ゴージャスにも、呼んでいただけたんじゃないかと思っています。

だから、「見てくれている人は、必ず見てくれている」という言葉は、これからも、自分に言い聞かせていきたいなと思っています。

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