(左から)小泉孝太郎、ベイマックス、菅野美穂

12月8日に都内でディズニーアニメ最新作『ベイマックス』のジャパン・プレミアイベント及び特別試写会が行われ、親子連れやカップルなど約300人が来場した。イベントには日本語吹替えキャストを務める菅野美穂と小泉孝太郎、そして等身大のベイマックスが駆けつけ、「プニプニしていて本当に可愛い」(菅野)、「優しいエネルギーにあふれている」(小泉)とベイマックスとのふれ合いを堪能した。

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本作は、サンフランシスコと東京を融合させた架空の都市サンフランソウキョウを舞台に、事故で唯一の肉親だった兄のタダシを亡くした14歳の少年ヒロが、タダシの残したケア・ロボットのベイマックスとともに、心の傷を癒やしながら、兄の死に隠された巨大な陰謀を解き明かすという冒険ファンタジー。

菅野はヒロの母親代わりである叔母・キャス、小泉がタダシの声を担当しており、映画の吹替え声優に初挑戦。「例えば『もっと声に芯をもたせて』といった演出は、今までに経験したことがない。こんなに難しいとは」(菅野)、「マイクを前にして、前後左右の空間を把握するのはとても難しかった。孤独ですし、心が折れかけましたね」(小泉)と苦労を振り返った。

一方、ベイマックスは“自慢”のスキャン機能で「お疲れのようですね。旅に出てみてはいかがでしょうか」と菅野にアドバイス。ギュッと抱きしめられた菅野は「日本中にベイマックスの優しさが届くといいなと思う」とアピール。また、小泉は「心と体を癒やすというのが、今までのロボットとは概念が違う」と“生みの親”として、ベイマックスの魅力を解説した。

本編の上映を前に、ベイマックスは客席のスキャンも行い「皆さん、少しだけ元気が足りないみたいですね。風邪には注意してください」。ベイマックスがスキャン中、頭を上下に動かす仕草に、来場者からは「かわいい」の声が飛んでいた。東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた舞台あいさつは、大阪、名古屋、福岡、仙台、金沢、札幌の全国6都市の劇場で生中継された。

『ベイマックス』
12月20日(土) 全国ロードショー

取材・文・写真:内田 涼