noodles noodles

女性3人組バンド、noodlesがオリジナルアルバムとしては2年ぶりの新作『Loafers on the Japantown』を12月10日(水)に発売。ソングライティングを手がけるYOKO(vo、g)に話を聞いた。

noodlesは1991年の結成以来、独自のスタンスを貫き日本のみならず海外でも高い評価を受けているバンド。オリジナルアルバムとしては2年ぶりとなる同作について、「いつもは全体の流れとか、アルバムならではの曲を入れようとか、計算して曲順も決めるし、制作するときも意図的に狙ったりするんですけど、今回は全曲リード曲でいけるくらいの曲を作りたいな、1曲1曲主役になるようなアルバムを作りたいなと思って。だから曲同士がぶつかり合ってるというか、ジャンルとかも全部ぶつかってるから、メンバーの中では”ごった煮”って呼んでて(笑)」と話す。

アルバムは、確かにいつもの作品と比べて曲の個性が際立ってる印象。その理由を聞くと「3年前、20周年のライブが終わった後にちょっとのことでは興奮しないことが多くなって。あのライブ以上の緊張感がなくなって寂しくもありつまらなくもあり。次のアルバムは自分を追い込んで、ハードルを何段も上げて作ってみたいなと思いました」と語った。

また、同作はサウンド面でもnoodlesならではの個性はそのままに、アレンジでは細部に新たなチャレンジも感じられる。「それは前作のカバーアルバム『MAKE UP TO BREAK UP』がすごく勉強になりました。一回完璧に仕上がったものを崩して、アレンジし直すということでアレンジの面白さとか大切さがわかって、それを今回は詰め込みたかったんです」と話した。

バンドを23年という長い時間続けられた秘訣について聞くと「音楽のルーツはメンバー(IKUNO(b)、AYUMI(ds))それぞれ違うんだけど、“noodlesならこうだね”という色は一貫している。”長く続ける秘訣は何ですか”ってすごく言われるんだけど、多分”奇跡”としか言いようがない。自分たちでもわからない。続けようって頑張ってきたつもりもないから、”これは奇跡なんですよ”っていつも思う。多分、仲良くしてるからかもしれないな。”また明日も遊ぼうよ”みたいな気持ちの延長線なのかな(笑)」と照れくさそうに明かしてくれた。

取材・文/浅野保志(ぴあ)

■アルバム『Loafers on the Japantown』
12月10日(水)発売
DELICIOUS LABEL/BUMP-043 2,500円