「Clumsy heart」 技法:ミクストメディア 2018年

鎧武者に親近感がわくなんて! どこか他人事でない鎧兜の人たち

野口哲哉「~中世より愛をこめて~ From Medieval with Love」
7月13日(金)~9月2日(日) / 東京都 / ポーラ ミュージアム アネックス

表情豊かな鎧姿の人物を制作し、国内外でも人気のある若手作家・野口哲哉氏の展覧会「~中世より愛をこめて~ From Medieval with Love」が7月13日(金)より、銀座・ポーラ ミュージアム アネックスで開催されている。

フォトギャラリー間近で見ると、本当によくできてます! 作品画像ギャラリーはこちら
  • 「THE DEER -鹿-」 技法:ミクストメディア 2016年
  • 「OLD MAN」技法:ミクストメディア、木箱 2016年
  • 「Samurai Box」 技法:ミクストメディア 2013年
  • 「17C ~音楽の寓意~ フェルメールに基づく」 技法:アクリル(ボード)2017年
  • 「STRIPE」 技法:ミクストメディア 2018年

「鎧兜」と聞けば、通常は美麗かつ猛々しい武士のイメージにつながりるはず。しかし、野口氏が制作している人物像はまるで日常のひとコマのよう。

たとえば頬杖をついたり、棒立ちのまま空を見上げたりしている。その姿は楽しそうにも悲しそうにも感じられ、すなわち見る人の気持ちを投影する余白を感じさせるのだ。

「Sleep Away」 技法:ミクストメディア 2015年

不思議な佇まいと、纏う鎧兜の精巧さが織りなす作品は、どこか他人事には思えないペーソス(哀愁)と、思わず微笑んでしまうユーモアが同居していると言える。

「武士の心を知る前に、人の心を知りたい」という気持ちが込められた野口氏の作品には、想いにふけったり、喜んだり、傷ついたりと、日々を懸命に生きる我々と同様の感情が息づいているのだ。

※本展では、ポーラ・オルビスグループの商品にちなんだ新作を含む約50点を展示予定。

「~中世より愛をこめて~ From Medieval with Love」

◆会期
2018年7月13日(金)~9月2日(日)
※会期中無休 / 入場無料

◆開館時間
11:00~20:00 (入場は19:30まで)

◆会場
ポーラ ミュージアム アネックス(東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階)

◆主催
株式会社ポーラ・オルビスホールディングス

紹介者コメント・イベニアスタッフ
「鎧兜をまとっているだけで、中身はどこかで見たようなオジサンに感じられます。実際の武士も戦場を離れたら、ひょっとしたらこんな表情であったかもしれません」

※あくまでイベニアスタッフの個人的な追記・意見・感想です。

(2018/6/20 時点の情報)

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