明治創業のバッグ店「キタムラ」
1882(明治15)年に創業した「キタムラ」に到着。
開業当時、同店はふろしきや巾着袋などの和装小物を扱っていた。だが、時代の流れとともにヨーロッパからバッグを輸入して販売するハンドバッグの専門店へ。しかし、「本物のバッグを作りたい」と1972(昭和47)年に「Kマークのオリジナルハンドバッグ」が誕生。
現在は販売していないが「ハマトラが流行っていた当時に販売していた」というバッグをお借りし、「フクゾー」へ。
いよいよハマトラを再現!
松宮、普段はカジュアル派なので、トラッドは初体験。「トラッド」の服を着るとどうなるのか!?
と、松宮を見ていたスタイリスト・ギッシー。「・・・髪型がなんかチガウ」とひと言。そこで髪を下し、「なんとなーくトラッド風」にまとめることに。
「フクゾー」の「ブラウス(1万1000円)」「トリミングカーディガン(1万6800円)」に「ラップキュロット(2万2000円)」に・・・「キタムラ」のバッグ。
「フクゾー」のハイソックス(1300円)+「ミハマ」のカッターシューズ(1万500円)を着て・・・
かなり気恥ずかしいが、ハマトラを再現!
「フクゾー」の服や「ミハマ」の靴はゆったりとしており、「とにかく着やすい」。実際に“ハマトラ”を着てみた感想は「上品」という感じ。当時の客層が「お嬢さんが多かった(by鈴木さん&前出の男性)」というのも頷ける。初めての“ハマトラ”は普段よりちょっぴり背筋が伸びる気がした。
取材を終えて
今回は元町の老舗ブランド「フクゾー」「ミハマ」「キタムラ」の3店舗にご協力いただき、「ハマトラ」ファッションを再現することができた! 取材を通して「元町は職人と接客のプロがいる街」だと思った。現在はファッションも多様化しているが、「修理して3世代に渡って着る」というファッションもステキだと思う。これからも3つのブランドには元町からファッションを発信し続けてほしい!
参考文献
『日本のファッション(城一夫・渡辺直樹』
『サブカルチャー社会学(仲川秀樹)』
『日本俗語大辞典(米川明彦)』
※本記事は2014年11月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。