ももクロがバラエティで困ったこと

バラエティ番組に呼ばれることも多くなったももクロちゃんたちが、メンバー一人一人の体験談から、お悩み相談するというこのコーナー。最初の相談者とお悩みはコレ!

杏果「話を短くまとめることができない」

スクリーンにこう映し出された瞬間「あーーー」と納得の声を上げる観客。どんな感じなのか、実際に話を聞いてみることに。古坂が杏果に今日の出来事を尋ねる。
「朝起きたら洗顔をするじゃないですか。その後で顔を拭いて…そしたら、何か痛いなと思ったんですよ。見たら、一昨日くらいにできた口内炎が大きくなってて…それも唇のど真ん中にあって…私、元々滑舌が悪いのに、こんなのでイベント7日間やるの嫌だなーと思って…」
と、朝起きて推定数分以内の出来事を延々と語り始める杏果をよそに、残りのメンバーは顔を見合わせて変顔大会。
「そのリアクション! みんな技術あるじゃん!」とSHELLYがほめる中、杏果は「その口内炎が~」って、まだ続くんかっ!
「話、まだ終わってないんですけど…」という杏果に「始まってもいないよっ!」と、古坂から場内全員を代弁してツッコミ。

これに対して、SHELLYは「話が長いと、編集するよりも丸々カットしたほうが早いと思われて、何も話してなかったことにされる。ある程度、先に話をまとめておくこと」と、またもや名アドバイス。
「ママと話す時はどうしたら、いいんですか? 前もって話をまとめておくとか、できないじゃないですか」という杏果に「それはママと話し合って!」と古坂。杏果ワールド全開のまま、次の相談者は…。

夏菜子「ひな壇の時、どこで出て行くべきかわからない」

「小島よしおが同じこと言ってた」と古坂も言う、芸人でも直面する高度なお悩み。

ここで「人の話を取るので有名な怪盗SHELLYさん」(古坂)からアドバイス。「ひな壇同士の人間関係ができてないと無理。本番だけで関係性を作ろうと思っても難しいので、ふだんから仲良くしておくことですね」。
すると「どうやって、仲良くなったらいいんですか?」と、あーりん。これにSHELLYは「『この間、○○さんが出てた『●●』を見たんですけど、面白かったです!』って振ったら、喜んで裏話とか話してくれる」と。「バラエティ見てない人が、バラエティ出ちゃダメ!」って、けだし名言!

イベントはいよいよ終盤戦。続いてのお題は──。

こんな時どうする 大御所との絡み方

「すごいディープなネタ!」というSHELLYは「まずは、楽屋にあいさつに行く時に、一人で行くこと。マネージャーさんが『ウチの○○です。よろしくお願いします」って言うと、距離を置いた感じだから、自分で『○○です。よろしくお願いします!」って言ったほうがいい」とアドバイス。

そんな言葉を受けて、こちらも実戦編へ。具体的なシチュエーションに沿って、またスパーリングが始まる。最初のパターンは…。

大御所に別のアイドルと勘違いされる

あーりん「近所でも、よくある。『AKBじゃない?』とか」
夏菜子「そういう時は『そんなカンジでーーす!」って答えてます。確かにジャンル的には一緒なんで(笑)」
…って「アイドル戦国時代あるあるネタ」ですね。
このスパーリングの対戦相手として、古坂がコールしたのは、なんと加山雄三!
ももクロスタッフのブッキング能力、凄すぎ! と思ったのは、ほんの一瞬。ステージに現れたのは大方の予想通り、加山雄三のモノマネ芸人・ゆうぞうだ。
というわけで、ゆうぞう演じる加山雄三の楽屋を訪ねたももクロちゃんという設定で、実戦スタート!

いきなり「総選挙はどうだったの?」と聞く加山さんに「選抜に入れなくて、今は辞めて新しいグループにいるんですー」と返したあーりんには、SHELLYから「失格!」の烙印。
「嘘を言うのは考えられない。加山さんが、他の場所で『ももクロの子、AKBにいたんだよね』とか言って、恥をかいたらどうするの?」って、おっしゃる通り。
続いての設定はこちら。

大御所よりも控え室が広く、お弁当が豪華

この設定で、加山雄三から板東英二に変身したゆうぞうに対して、しおりんは真っ先に自分のお弁当を隠すという行動に。
「お弁当を隠すよりも前に、まずあいさつ」と、SHELLYからはまもしても「失格」通告。

ちなみに、板東英二はももクロちゃんやSHELLYと同じスターダスト所属。ここで、れにちゃんは「小4の頃から板東さんのファンで、切り抜きを集めてました!」と衝撃のカミングアウト。
それはさておき、この設定に関しては、楽屋やお弁当はスタッフのミスだから正解なしということに。

そんなこんなで、早くもイベントは終了時刻に。
今日のももクロちゃんの戦いぶりを、SHELLYが判定することに。
結果は…合格!

「みんなそこそこオバカなのに、一生懸命やってたし、それはテレビを見てる人にも伝わると思う。結局、人間関係は気持ちが大事。技なんて後からついてくるから」と、おほめの言葉を頂戴した。

そんなSHELLYに、お礼としてももクロちゃんから曲をプレゼントすることに。5人は「スターダストセレナーデ」を歌い、SHELLYも古坂も客席に降りて、サイリウムで応援。

とにもかくにも「合格」をもらったももクロ試練の七番勝負第1戦。
果たして、この調子で7戦全勝…と行くのか、それとも──!?

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あおき・こうじ ライター。書店員を経て、'91年より『TVぴあ』記者を務め、現在は数々の雑誌やWEB媒体で執筆中。専門ジャンルはアイドル、テレビ(主にドラマ)を中心に、エンタメ全般。TBS系『噂のCMガール』のクイズコーナーで優勝したほか、フジテレビ721(現・フジテレビONE)『アイドル総研efe』、フジ系『放送禁止2』など、テレビ出演も。