NTTドコモが行った調査によると、子連れの買い物がワンオペになっていると答えたママが76%に! みんな、買い物中、イライラしているようですよ。

そこで子育ての専門家に、ワンオペ買い物のよくある悩みとして上位にランクインしていた「商品がゆっくり選べない」「子どもが店内をうろちょろする」「お菓子屋不要なものをねだられる」「レジで子どもが待てない」などの項目について解決策を伺いました!

今回、アドバイスしてくれるのは、元幼稚園教諭・元幼児教室講師で、自ら2児を育て上げ、孫までいるグランマ子育てコーチの石谷二美枝さん。

買い物に出かける際には、子どもを託児所や地域の子育てボランティアに預けることもできますが、今回はそれを利用しない前提で、子連れ買い物についてのアドバイスをしていただきました!

子連れ買い物で、商品をゆっくり選ぶには?

――子連れ買い物中、ママが商品をゆっくり選ぶにはどうすればいいですか?

石谷二美枝さん(以下、石谷)「買い物に行く前の事前準備が一番大事です。いつ、どこに、誰と、何のために行くのか、何を買うのか、その際、子どもにどうしていてほしいのか、指示に従ってくれたとき、どんな褒美があるのかを事前に話しておきましょう。

逆にそうできなかった問題が起きたときのルールも話します。これはどんなに幼いお子さんでも話しておくことをおすすめしています。

例として、3歳の子どもと出産祝いを買いに行くとしましょう。

この場合なら、『明日、ママと電車に乗ってママのお友達の○○さんの出産祝いを買いに行きたいと思っているの。駅前のデパートで赤ちゃんのおくるみを買うよ。

電車の中では、ママの隣に座っていてください。お買い物しているときも、ママの隣にしてください。そうしてくれたら買い物が終わった後でデパートのアイスのお店でアイスを食べてこようね。もしもそうできなかったときは、クワイエットタイムをします。』という感じです。

クワイエットタイムとは、指示を守れなかったときに、その場で1分間静かにすることです。これは事前に練習します。ここで問題が起きたときの対処のリハーサルをしておくと、たいていのお子さんは『こうするのは嫌だ!』と思って当日うまくいくことが多いのです。

褒美は物でなくてもいいです。近頃では、ショッピングセンター内にお子様の遊べるコーナーがあったりするので、そこで一定時間、遊べるというのを褒美にするものいいと思います。その時間も事前に決めておきましょう」

事前準備

1.ネットで事前チェック

どうしても商品を直接見て買いたいときでも、ネットで事前におおよその目安を決めておく。迷う時間短縮のため。

2.買い物する場所のリサーチ

ベビーカーだと狭い通路・エレベーターがない所もある。ママたちの口コミで買い物しやすい場所をあらかじめ聞いておくのもおすすめ。

当日

子どもが指示に従ったときは、事前に決めた褒美を与えること。問題が起きたときも決めたように、ママもしないといけない。子どもは簡単に学んでしまうので、問題があったのに褒美が与えられる経験をしてしまうと、守らなくてもいいと学んでしまう。