第33回ABCお笑いグランプリ 第33回ABCお笑いグランプリ

お笑い芸人の新人賞コンテスト『第33回ABCお笑いグランプリ』が1月29日、朝日放送で開催され、かまいたちが応募総数449組の頂点に立った。

1980年に始まった『ABCお笑いグランプリ』は、歴代受賞者にダウンタウン、ナインティナイン、ますだおかだ、中川家、フットボールアワーなど、今をときめくコンビが名を連ねる関西お笑い界の新人コンテストだ。第33回を迎える今年から大幅にリニューアルし、エントリーを全国に門戸開放。参加資格も従来の漫才・コント5年未満(または落語初舞台から10年未満)からデビュー10年以内と、ジャンル不問になった。また、賞金金額も100万円から300万円と大幅にアップ。それに伴い、大阪、東京はもちろんのこと北海道、福岡など全国の若手芸人が応募し、昨年の103組から449組と史上最多の芸人がNO.1を目指した。

決勝のルールも変更された。決勝進出の10組は準決勝通過の順位でネタを披露し、1人100点満点で5人の審査員が採点、ネタ終了後に合計得点を発表する勝ち残り方式となった。

今回決勝進出を果たしたのは、プラスマイナス、パップコーン、藤崎マーケット、ジグザグジギー、ジャルジャル、三日月マンハッタン、学天即、ソーセージ、かまいたち、さらば青春の光の10組だ(10位より予選通過順)。

各組とも決勝の舞台で披露するのは4分のネタ1本のみと、まさに一発勝負。それぞれ漫才にコントと渾身のネタを繰り広げ、抜きつ抜かれつの展開を見せるも予選2位で通過したかまいたちがコント「ホームルーム」で458点の最高得点を記録。最後に登場したさらば青春の光の454点を4点上回る接戦の末、優勝をつかんだ。

表彰式で目に涙を浮かべ、感無量の様子だったふたり。直後の受賞会見では、「表彰式では、テレビの放送中なのに面白いことを一つも言えずに泣いてしまったんですけれども、ここ数年、伸び悩んでいましたので本当に嬉しかったです」(濱家)、「ここ4、5年、記者の皆さんが思っている以上に伸び悩んでいました。本当に。この受賞をきっかけにさせていただいて、ここからもう一回、最若手として頑張りたいと思っています。ありがとうございました!」(山内)と受賞の喜びを語った。

かまいたちは主に、若手中心の劇場「5upよしもと」(大阪)に出演中で、1月31日(火)の『ゼロイチライブ』にも出演する。