大阪府:田辺不動尊の奥で仏像を守る謎の狛羊

大阪市東住吉区は、大阪市内にありながら中心部から外れた比較的静かな場所。
特に、目的地である田辺不動尊の周辺は、住宅街でもあり近所の人の参拝する姿も見られるような場所。

そんな田辺不動尊とは、真言宗泉涌寺派の大本山とされる法楽寺(ほうらくじ)。
昔、この地は摂津国田辺と呼ばれていたことから、田邊不動尊と呼ばれています。

その田辺不動尊も見どころ満載の寺社なのですが、今回のキーワードは「羊」です。

 

このお寺に羊がいると聞いて足を運んだのですが、本殿の左奥に進むとその姿が見られました。
なんと、一体の仏像を二匹の仏像が守っているのです。
狛犬ならぬ、狛羊。しかも、その様相は従来の狛犬に比べて、どこか西洋風。どこか芸術的にも感じます。

そこで周囲を見回してみると、狛羊の近くにガラス張りのオシャレな建物があるのに気付きます。そこは平成9年10月に開館したという法樂寺境内にあるリーヴスギャラリー。
ここでは数々の佛教美術を展示し、仏教関係の藝術家作品の発表の場となっているそうです。この狛羊も、その作品たちの一つなのでしょうか…。

現存している寺社仏閣にある多くの石像や石碑は、最初は田辺不動尊の狛羊ように芸術作品として作成されて、今になって法楽寺の羊像や、羊神社の狛羊のように語り継がれるものになっていくのかもしれません。12干支の中でも、羊に関連する寺社仏閣は少ないので、次の12年後までにはもっと羊に関連する寺社仏閣が増えているかも?また、12年後には、田辺不動尊の狛羊もすっかり名所になっているかもしれませんね。


ここまで紹介させていただいた、愛知県・京都府・大阪府のスポットは、近くに住んでいる方はもちろん、観光地からもアクセス便利な場所にあるので、2015年の初詣と思って、少し足をのばしてみてはいかがでしょうか?