『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(C)2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

来年のオスカーで最有力作品のひとつと考えられている『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』が、作曲部門で資格がないと判断された。

作曲家アントニオ・サンチェス、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督、フォックス・サーチライトは、アカデミーに再考をお願いしたが、かなわなかった。

『バードマン…』の曲は、サンチェスによるドラムが斬新で印象的だが、映画の中で使われているその他のクラシック音楽が、アカデミーの作曲部門のルールに引っかかった。また、アカデミーの音楽部門に所属する244人の会員の多くはオーケストラを使うことが多く、ドラムだけの曲を、本当の曲ではないと感じたのかもしれないという説もある。本作は、来月のゴールデン・グローブでは、オリジナル作曲部門にノミネートされている。

文:猿渡由紀