『トラッシュ!』子どもたちが“名演技”を披露

2014.12.24 10:37配信
『トラッシュ!-この街が輝く日まで-』 (C)Universal Pictures

『リトル・ダンサー』『めぐりあう時間たち』のスティーヴン・ダルドリー監督の最新作『トラッシュ!-この街が輝く日まで-』が公開になる。本作は3人の少年が主人公の物語だが、ダルドリー監督はあえて“演技経験がないこと”を条件にキャスティングを行ったという。

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本作は、リオデジャネイロの郊外でゴミ(トラッシュ)を拾って暮す3人の少年が、ゴミ山から全世界を震撼させる秘密が隠されたサイフを拾ったことで、追われる身となり、必死に逃走を続けながら自らの正義を信じて、サイフに隠された謎の真相に迫ろうとする姿を描く。

ダルドリー監督は『リトル・ダンサー』や『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』などの作品で子どもを魅力的に描いてきたが、本作では“演技経験がないこと”を条件に舞台となるリオデジャネイロで一般公募を行ってキャストを集めた。監督は何千人もの候補者を1年かけてオーディションし、14歳のリックソン・テベスをはじめ、エデュアルド・ルイス、ガブリエル・ウェインスタインが主演に選ばれた。

しかし、その後、大人の俳優と同じように撮影したのでは“演技経験なし”の子どもたちを採用した意味がない。テベスは「映画も何本か観たことがあるけど、映画には監督というのがいて、役者は監督の言う通りに動かなきゃいけないってみんな言うんだ。でもスティーヴンはそうじゃない。どう動けとか、どう考えろとかは言われなくて、いつもどう思うかを聞いてくれるんだ」と振り返る。ダルドリー監督は子どもたちと話を積み重ね、彼らの気持ちを引き出しながら、脚本の流れに沿うように演出していった。本作の撮影を“発見の旅”と称したダルドリー監督は「彼らもとても厳しい環境からやって来た。これは彼らの物語でもあり、最後には役を自分のものにしていた。彼らの信じるもの、彼らの感じるものが表れている」と分析する。

劇中で主人公は自分たちの生活の過酷さを改めて思い知らされ、危険な目に何度も遭うが、決して諦めることなく、自分の考える“正しさ”を信じて行動するが、その真摯な表情は、実際にリオデジャネイロで生活してきた子どもたちだからこそ出せるものだ。数々の名作を発表してきたダルドリー監督が抜擢した“映画初出演&初主演の名優”の演技に注目してほしい。

『トラッシュ!-この街が輝く日まで-』
2015年1月9日(金)TOHOシネマズ みゆき座ほか全国ロードショー

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