『ベイマックス』(C)2014 Disney. All Rights Reserved.

ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作『ベイマックス』が20日から日本で公開され、『アナと雪の女王』に次ぐ大ヒットを記録している。本作のヒットの要因のひとつは、観客層の広さにあり、大人の観客も作品の完成度の高さと、感動できる物語を高く評価している。

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本作は、最愛の兄タダシを謎の事故で失い孤独になってしまった天才少年ヒロが、兄が作り出した人間をケアする心優しいロボットのベイマックスの存在によって少しずつ元気を取り戻し、戦闘力も戦闘意欲もないベイマックスを相棒に、兄タダシの死の謎に迫る姿を描いた作品。

本作でまず印象に残るはベイマックスの愛らしい姿だが、映画を鑑賞した20~40代の観客は“感動できるストーリー”を本作の見どころにあげているようだ。公開前に実施されたモニター試写会によると「自分の得ではなく、人のために行動する登場人物に感動しました」「人をケアするベイマックスの“本当の役割”を知ったときには驚いたし、涙がでた。大人がじっくりと楽しめる映画だと思う」などの声が寄せられているそうで、参加者の90パーセントが「期待を上回る映画」と回答したという。

また、本作の舞台は、サンフランシコと東京に影響を受けた架空都市“サンフランソウキョウ”だが、この舞台も大人の観客を魅了している。「日本の文化が違和感なく描かれていて驚いた!」「日本文化がここまで描かれるディズニーは初めてで、より感情移入して観られた」などの声があがる一方で、劇中に登場するビルのモデルになった建物を予想する声も。スタッフは製作にあたって徹底的に日本を調査し、愛情を込めて描いているため、大人の観客が何度も楽しめて、観るたびに新しい発見のある映像になっている。

ディズニーアニメーションの作品はこれまでも小さな子どもたちを魅了し、大人の観客から高評価を集める映画を発表してきたが、『ベイマックス』も幅広い観客から支持を集めて動員を伸ばしていくことが予想される。

『ベイマックス』
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