乾燥は快眠の大敵、美容だけではない保湿の有効性、三菱電機とオムロンが提案

2014.12.26 19:39配信
パーソナル保湿機

冬至が過ぎ、これからはいよいよ寒さが本格化する。特に2月頃までは、寒さだけではなく、空気の乾燥もピークを迎える。空気が乾燥すると、肌や鼻、口なども乾燥しやすくなり、肌が荒れて粉を吹いたり、のどや鼻が乾燥してカゼを引きやすくなったり、いろいろなトラブルが発生する。さらに、最近、乾燥が快適な睡眠に悪影響を及ぼすことがわかった。

●●睡眠中の乾燥は寝不足、肌荒れの原因に

快適な睡眠=快眠といえば、リラックスして眠りやすくするための音楽やアロマオイル、灯り、寝心地のいい寝具などが注目を集めている。しかし、眠りについた後の、睡眠中の環境を整えることも重要だ。

睡眠の専門家、杏林大学の古賀良彦教授は、「意識のない睡眠中については、人は意外に無頓着。空気の乾燥によって鼻の調子が悪く、口呼吸をしてしまう人は、口の中やのどが渇き、睡眠の途中で目覚めたり、朝起きたときに口やのどが乾ききった状態になったりで、快適な目覚めが得られない」と説明する。

インターネットユーザー1000人に対して実施した「睡眠と乾燥 実態調査」では、睡眠時の乾燥の影響は「のどや鼻の痛みの原因になる」が68.9%、「カゼをひきやすくなる」が45.1%、「咳の原因になる」が43.1%(複数回答)の順で多かった。また、のどや鼻の乾燥、セキなどで睡眠中に目が覚める人も多かった。

美容に関するトラブルも目立った。「肌乾燥になる」が42.3%、「肌がかゆくなる」が29.7%、「シワなど肌の老化の原因になる」が18.8%だった。快眠セラピストの三橋美穂先生は、「ぐっすり眠れないと、お肌に影響が出てくる。ターンオーバー(表皮の新陳代謝)がうまくいかないので、肌荒れや目の下のクマの原因にもなる」と説明する。

●●加湿器では湿度過多 必要な場所だけ加湿するのが大切

乾燥対策に加湿器を利用する人は多い。部屋全体の湿度を上げるには、確かに加湿器は便利だ。しかし、一晩中加湿器をつけていると湿度が上がり過ぎて、窓が結露したり、寝具が湿ったりすることがある。

そんなこともあって、加湿器に対するイメージは、「カビの原因になりそう」が78.2%、「結露が出る」が76.9%、「運転時の音がうるさい」が53.0%(複数回答)だった。また「就寝時に使うと湿度が高くなり過ぎて寝苦しそう」(31.4%)と回答する人もいた。

つまり、結露ができない程度に口やのど、つまり顔周辺をピンポイントに保湿する必要がある。とはいえ、暖かい空気は軽く、部屋の上部を温めてからベッドがある部屋の下部を温めるので、効率が悪い。

ピンポイントに顔周辺を保湿する――この課題を解決したのが、三菱電機とオムロンヘルスケアが開発した「パーソナル保湿機」だ。

●●顔周辺をピンポイントに保湿する「パーソナル保湿機」

オムロンヘルスケアの睡眠改善ソリューションを導入し、三菱電機が開発したのが、「パーソナル保湿機」だ。オムロンヘルスケアは、以前から生活習慣病の予防、改善に不可欠な生活サイクルとして「運動」「食事」「睡眠」に注目。2012年からは、「睡眠計」や「ねむり時間計」といった睡眠の視点から生活改善につなげる機器・サービスを提供している。このオムロンヘルスケアがもつ睡眠についてのデータを活用して、三菱電機が2年がかりで製品化に成功した。

「パーソナル保湿機」はその名の通り、部屋ではなく、人をピンポイントに潤す加湿器だ。寝ている人の顔まわりにスチームを噴射し、睡眠中に乾燥しがちなのどや鼻、肌を潤す。

通常、温かいスチームは上昇してしまい、水平方向に届けるのは難しい。それを解決するために、三菱電機はスチームを水平方向に移動させ、寝ている人の顔まわりまで搬送する独自の技術を開発した。

上下2段の吹出し口を採用し、上部から吹き出す常温風で下部吹出し口からの低温スチームの上昇を抑えることで、スチームを75cm先まで水平方向に届ける構造だ。また、約90℃の高温スチームを本体内で常温風と混合。顔まわりにあてるのに適した吹出し温度約45℃の安全なスチームを送り出す。これによって、部屋全体ではなく、顔のまわりに長時間・集中的に低温スチームを届けることができる。

三菱電機の実験では、一晩(8時間)顔まわりを保湿したところ、運転前と比べて顔の肌水分量が約1.5倍に向上したという結果が出た。さらに、保湿しているエリアの浮遊ウイルスを抑制し、風邪の予防にもなるという。

運転音にも配慮した。加湿器では運転音が気になると回答する人が多かったが、「パーソナル保湿機」の運転音は、ささやき声(30dB)よりも静かな27dB。ベッドサイドに設置しても気にならない。

冬の間、どうしても避けては通れない乾燥。高い化粧水やクリーム、のど・鼻を乾燥させないためのマスクよりも、快適な睡眠が得ることができる「パーソナル保湿機」。この冬、ぜひ試してほしい。

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