水銀フリープロジェクター5台を寄贈

カシオ計算機は8月7日、「水銀フリー社会」の実現を目指す熊本県の取り組みに賛同し、同社の水銀フリーのプロジェクターを寄贈するため、熊本県庁で贈呈式を開催した。まず、カシオの中村 寛取締役副社長執行役員が挨拶を行い、プロジェクター「XJ-F210WN」5台とキャリングバックを蒲島郁夫熊本県知事に手渡した。

蒲島県知事は、「本県の取り組みの趣旨に賛同し水銀フリープロジェクターをご寄与いただき、心より感謝を申し上げます」とまずは御礼を述べ、「今回、頂戴しました水銀フリープロジェクターは、県庁内の会議、また研修などで使用させていただきます。こうして見ると、とても明るいですね。このプロジェクターが水銀フリーで製造されていることや、御社の水銀フリーへの取り組みについて、よく周知させていきたいと思っております」と挨拶した。

カシオは、2010年に高圧水銀ランプを使用しない独自のレーザー&LEDハイブリッド光源を搭載したプロジェクターを発売。以来、ラインアップを拡充し、全てのプロジェクターで水銀フリーを実現している。

熊本県は、13年に開催された「水銀に関する水俣条約」外交会議で、“水銀フリー熊本宣言”を行い、水銀をできるだけ使用しない社会、「水銀フリー社会」の実現を目指して、国内外での情報発信や水銀含有廃棄物の適正な処理の推進といった、さまざまな取り組みを行っている。

そうした熊本県の「水銀フリー社会」を目指す取り組みに賛同し、その活動を支援するため、17年8月16日の「水俣条約」発効から2周年を迎えるのを機にプロジェクターを寄贈した。なお、条約に署名した締約国は、7月31日時点で94か国に達している。

「公害」の原点といわれる水俣病の原因は、産業排水に含まれる無機水銀。水俣病の原因究明を進めるうちに、常温では液体状の唯一の金属元素である水銀は自然界に存在する微生物の影響で有毒なメチル水銀に変化し、環境汚染の原因となると判明した。しかし、プロジェクターを含め、今も一部の製品で使われている。なお、21年以降は水銀を含む製品の製造や輸出入が禁止されるため、世界的にも「水銀フリー」の動きが始まっている。

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