日本eスポーツ連合(JeSU)は8月10日、新たにオフィシャルスポンサー6社がついたことと、フィジカルスポーツの競技団体から4人の特別顧問を招いたことを発表した。また、9月の東京ゲームショウ(TGS)2018や来年の初頭には国際親善試合を用意し、JeSUの役割や活動内容をアピールする。

新たにJeSUのオフィシャルスポンサーとなったのは、「Indeed Japan」「au(KDDI)」「GALLERIA(サードウェーブ)」「サントリー」「BEAMS(ビームス)」「ローソン」の6社。第18回アジア競技大会の公開競技に採用されたeスポーツの大会に出場する選手のユニフォームには、各企業のロゴが刺繍されている。

フィジカルスポーツの競技団体から招聘された特別顧問は、国際体操連盟/アーバンスポーツ支援協議会の渡邊守成会長、日本サッカー協会の岩上和道副会長、日本ゴルフ協会の戸張捷常務理事、アーバンスポーツ支援協会の太田雄貴副会長の4人。

特別顧問を招聘したことについてJeSUの岡村秀樹会長は、「リアルのスポーツ団体とのさまざまな連携も含め、団体運営のアドバイスなどをしていただく」と説明。「ともに日本のスポーツGDPを高めていく」と狙いを話した。

9月20日から24日にかけて開催されるTGS2018では、eスポーツ大型ステージ「e-Sports X(クロス)」をJeSUが主催する。ステージでは、アジア大会に出場した3選手の凱旋報告会を開催するほか、日本・オランダeスポーツ国際親善試合を開催する。また、19年1月に予定している日本・サウジアラビアeスポーツ国際親善試合の日本代表選考会を行う。

オランダとの試合で使用するタイトルは未定。サウジアラビアとは、「ウイニングイレブン2019」(コナミデジタルエンタテインメント)、「鉄拳7」(バンダイナムコエンターテインメント)、「ストリートファイターVアーケードエディション」(カプコン)などで対戦する。タイトルについては増える予定だ。さらに、国際eスポーツ連盟が主催する「第10回eスポーツワールドチャンピオンシップ」の日本代表選考会も「鉄拳7」で行う。

岡村会長は、「JOC(日本オリンピック委員会)への加盟はまだ果たしていない。しかし、国際団体(国際eスポーツ連盟)がIOC(国際オリンピック委員会)に加盟した際には、JOCへの加盟も含め、日本のeスポーツを盛り上げていける団体でありたい」と展望する。「JeSUは立ち上がってまだ6か月。最善を目指しているが、今はベストではない。課題もたくさん残っているので、開拓者精神でやっていかなければならない」と締めくくった。

同日、電通がJeSUのマーケティング専任代理店として指名されたことを発表。「国内におけるeスポーツのさらなる発展に向けて、マーケティングプランの策定やスポンサーセールスなどの面で、グループの総力を挙げて貢献していきます」とコメントしている。