今週のテーマ「クリーミーさで勝負! マイルド缶コーヒー」

メーカー:JT
商品名:ROOTS クリーミーカフェ

 

 ROOTSシリーズのちょっとお得なワイド缶で飲める「クリーミーカフェ」は、その名の通りクリーミーな味わいとマイルドな口当たりが特長の缶コーヒーだ。特に舌触りの滑らかさは特筆すべきものがあり、さらりと飲めてかつミルク感もたっぷり。その奥にはコーヒーの苦味もほのかに感じられるというお得な一本になっている。ワイド缶なのも手伝って何とも得した気分に浸れるこの一本は、言うなれば缶コーヒー界のコロッケ。長く活躍しているだけに彼の芸の幅は凄まじく、特にライブではテレビなどでもなかなか見ることのできない豊富なレパートリーを楽しむことができる。そんなコロッケと、お得感という意味で共通するところのある「クリーミカフェ」、ちょっと贅沢な気分に浸りたいとき、何を飲もうか迷ったときの一本としてお勧めしたい。


【成分(100gあたり)】
 

エネルギー(kcal) 39
たんぱく質(g) 0.6
脂質(g) 0.8
炭水化物(g) 7.3
ナトリウム(mg) 36.9
糖類(g) 記載なし

 

コク ★★★★☆
キレ ☆☆☆☆☆
香り ★★★☆☆
甘味 ★★★☆☆
苦味 ★☆☆☆☆

 

メーカー:サントリー
商品名:BOSS Rich on Rich

 

白から茶へと色が移り変わるシンプルなパッケージ、そして一口飲んだとき、スッと広がり、溶けるように体にしみこむミルクの味わい。とにかく上品なその味わいは、インパクトこそないものの、BOSSブランドのプライドを感じる逸品だ。その秘密は、アロマや生クリームといったリッチな素材を生かしてバランス良く仕上げた点にあるだろう。この上品さは言うなれば缶コーヒー界の黒木瞳。彼女の美しさは単に姿形が優れているからだけでなく、積み重ねてきた人生があるからこそ輝いているのだ。BOSS Rich on Richを飲む際はぜひ、美しさと気品、そして知性を兼ね備えた黒木瞳を思い出しながら、ゆっくりじっくりと味わって飲んでいただきたい。その味わいの奥に、BOSSブランドが積み上げてきたものが感じられるはずである。

【成分(100gあたり)】

エネルギー(kcal) 34
たんぱく質(g) 0.7
脂質(g) 0.8
炭水化物(g) 5.9
ナトリウム(mg) 50
糖類(g) 記載なし

 

コク ★★★☆☆
キレ ★☆☆☆☆
香り ★★★☆☆
甘味 ★★★☆☆
苦味 ★★☆☆☆

 

メーカー:コカ・コーラ
商品名:illy issimo ラテ マキアート

 

 一口飲んで驚いた。エスプレッソの力強いコーヒー感となめらかなミルク感がどちらも十二分に引き出されており、それらが非常にハイレベルなところで融合しているのだ。全体としては甘めだが、かといって甘すぎず、しっかりした苦味も持ちつつクセがなく飲みやすい。後からふっと抜ける香りまで含めて完璧だ。かなりの数の缶コーヒーを飲んできたが、本品はなかなか出会えないレベルの商品である。さすがはエスプレッソ発祥の地、イタリアのillyブランドを冠するだけのことはある。エスプレッソということで缶は小さく、分量はやや控えめ。小柄だけど甘くて美味しい、といえば真っ先に思い出されるのがaikoだ。小柄でキュートで、甘く切ない恋の歌を歌い続けるaikoと同じように、本品もいつまでもファンに愛される缶コーヒーであってほしい。

【成分(100gあたり)】

エネルギー(kcal) 46
たんぱく質(g) 1.3
脂質(g) 1.4
炭水化物(g) 7.1
ナトリウム(mg) 49
糖類(g) 記載なし

 

コク ★★★★☆
キレ ★☆☆☆☆
香り ★★★★★
甘味 ★★★☆☆
苦味 ★☆☆☆☆

やまだい・ゆうき 映画、漫画、ゲームなどエンターテインメント関連の記事を中心に執筆するフリーライター。飲料では特にコーヒーとカフェオレをこよなく愛しており、これまでに数百もの缶コーヒーの感想を記録している。ブログ