なぜ、こんなに大げさなの?

それは「男はずっと子どものまま」だから。女性のように出産も子育てもしないので、いつまでも精神的に成熟しておらず、子どものまま。しかも母を求めています。

大人になると、一番近い人、恋人や妻に母の役割を求めるようになります。親しい女の友人にも母になってもらおうとするときもあります。一生母を求めているのですね。
一方、女性は母になれるのは自分の子どもに対してだけ。男に対しては女でいたいのです。そのへんのズレがあるので、女性にとってはこんな男性がややこしく感じるのでしょう。

そんなわけで、大げさなのは「お母さん、見て見て」と甘えているから。母に自分のいいところを見せ、心配してもらおうとし、「この人は母になってくれる女だろうか」とチェックしているのかもしれません。母になってくれる=妻に向いているかが同時にわかるわけですし、一石二鳥なのです。

そしてこんな話もあります。「男は小さなころは女の子に比べて病気がちで、死亡率も高かった。だからお母さんに『具合が悪いところがあったらすぐに言いなさい』とうるさく言われ続け、それが当たり前になったのだ」と。

ゲサ男くんのひとり、痛覚男もこれだったのかな。オーバーリアクション男は、お母さんに認められたい一心で大物感を出したりしていたのかな、と思いました。


もちろん、大げさでもなんでもない正常な感覚の男や繊細な男もいますが、基本的に親しくなった女性には、子どものように甘える確率が高いと思います。
大げさなゲサ男クン、うっとうしいですが理由が分かれば【かわいいヤツ】かもしれませんね。

たえなかすず:歌人。短歌を詠むことが好き。ブラブラとOL時代を送ったあと結婚し、二人の娘の母になった恋愛コラムニスト。他恋愛サイトでも連載中。昭和マニアなのでいつも昔に思いをはせています。恋愛の話と面白いネタに食いつきます。趣味は映画観賞とマラソン。