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しかも、向かって一番左には、ハイタワーのレリーフより若干サイズが小さくなりますが、ギリシア神話に登場する「メデューサ」の姿が。

メデューサは髪の毛がヘビになっており、見る者に恐怖を与え、その目を直視した者を石に変えてしまう……と言う話は有名です。

自身と並び、恐怖で人々を支配しようとする、ハイタワー三世の性格が良く出ています。

……しかし、この話は実は、皮肉な部分が隠れているのです。

メデューサはギリシャ神話の三姉妹の怪物ゴルゴンの中の一人で、その姿は皆に恐れられていました。

が、姉妹の中では唯一、不死ではなかったため、同じくギリシア神話に登場するペルセウスに首を切られて殺されてしまうのです。

その権力を振りかざし、自らの欲望を満たす為に、略奪や強奪を繰り返していたハイタワー三世。

このメデューサと同じ様に、人々から恐れられていたのですが、悲劇の最後を迎えてしまった所まで同じなのです。

知ってか知らずか、建物のデザインにメデューサを取り入れた彼。これは偶然の悪戯なのか、運命の暗示なのかはわかりませんが、なんとも皮肉な物語ですね。

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