8月6日に東京・港の電通ホールで開催された「日本・サウジアラビア eスポーツマッチ」の調印式

日本eスポーツ連合(JeSU)とサウジアラビアeスポーツ連盟は8月16日、「日本・サウジアラビア eスポーツマッチ」を開催するための調印式を開いた。コンピュータゲームを使ったスポーツ競技「eスポーツ」の発展と、両国間の友好を深める狙いだ。

「日本・サウジアラビア eスポーツマッチ」は、2019年1月にホーム&アウェー形式で行う。サウジアラビアでの試合は1月18日と19日、日本での試合は1月26日と27日。使用するタイトルはサッカーゲームの「ウイニングイレブン2019」、格闘ゲームの「ストリートファイターV アーケードエディション」と「鉄拳7」。賞金総額は日本円で3000万円相当。日本代表の選考方法は後日発表するという。

調印式にはJeSUの岡村秀樹会長とサウジアラビアのファイサル・ビン・バンダル・アール・サウード王子が登壇した。

岡村会長は「石油資源を軸にした経済からの脱却を目指すサウジアラビアに日本が協力するということで、17年3月に『日・サウジ・ビジョン2030』を策定した。今回はその一環としてeスポーツイベントを開こうと、サウジアラビアのファイサル王子からお声かけいただいた」と、国際試合の実施に至った経緯を説明。「将来的には、アジアのほかの国々とも声をかけあって、中東とアジアの国々が参加する大会にしていきたい」と展望する。

ファイサル王子は、「今大会が両国の素晴らしい関係づくりのきっかけになると思っている。その先は、eスポーツ業界の発展につながることを願っている」と述べた。

日本代表の選考方法は後日発表としたものの、JeSUは8月9日の記者会見で、9月に開催する東京ゲームショウ2018(TGS2018)で「日本・サウジアラビア eスポーツマッチ」の代表選考会を開催するとしていた。また、日本とオランダの国際親善試合や「eスポーツワールドチャンピオンシップ」の日本代表選考会も開催する予定。TGS2018のeスポーツイベントは、これまで以上に国際色豊かになりそうだ。(BCN・南雲 亮平)