(左から)神谷浩史、関智一、花澤香菜、野島健児 (C)サイコパス製作委員会

人気テレビアニメを初めて映画化した『劇場版 PSYCHO-PASSサイコパス』が1月9日に全国約100スクリーンで封切られ、東京・新宿バルト9で初日舞台あいさつが行われた。各地の主要劇場で満席が続出しているといい、塩谷直義監督は「テレビで出来なかったことを目指し、限界まで作った。本当に恵まれているし、また可能性が広がる」と大ヒットスタートに感無量の面持ちだった。

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人々の精神を数値化し、治安維持を目指す“シビュラシステム”が導入された近未来を舞台に、公安局刑事課メンバーたちの活躍と「真の正義とは?」と自問する葛藤を描くSFアクション。初の劇場版では、システムが試験導入された内戦状態のSEAUn(シーアン=東南アジア連合)から密入国したテロリストが暗躍する。

初日舞台あいさつには塩谷監督に加えて、主人公の監視官・常守朱(つねもり あかね)を演じる花澤香菜、関智一、野島健児、神谷浩史が登壇。花澤は「どうしても朱ちゃん目線で観てしまう。私にとっては朱ちゃんの成長物語ですね。女子には狡噛さんの体を凝視してほしい。ヨダレには気を付けて」とアピールした。

その狡噛こと執行官・狡噛慎也(こうがみしんや)を演じた関は「朱ちゃんとは違う形で行動し、正義にアプローチしている」と語り、「物語の構築がすばらしいので、肩の力を抜いて楽しんでもらえれば。続編にも期待している」とさらなる進化に意欲を燃やした。

宜野座伸元役(ぎのざのぶちか)の野島は「どこか現代と錯覚する場面があり、必ずしもファンタジーじゃない。アクションもものすごく、気が付いたらのめり込んでいるはず」と力説。シリーズ初参戦の神谷は「テレビのオーディションに落ちていたので、悔しい思いがあった分、今回関わることができてうれしい」と喜びを語り、「SFは難しいという認識もあるかもしれないが、テーマとしてはなるほどと理解できる題材を扱っている。心に何か残る作品になれば」と語った。

『劇場版 PSYCHO-PASSサイコパス』
公開中

取材・文:内田 涼

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