平日のインターネット利用時間がはじめて100分を突破

総務省情報通信政策研究所は7月27日、東京大学大学院情報学環の橋元良明教授ほかとの共同研究として実施した「平成29年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の報告書を公表した。

今回で6回目となる調査は、インターネット、ソーシャルメディアなどインターネット上のメディア、テレビ、ラジオなどの情報通信メディアについて、利用時間の長さ・時間帯、利用率、信頼度などを継続的に把握するために実施した。調査期間は2017年11月11日~17日で、対象は13歳~69歳の男女1500名。

主なメディアの平均利用時間としては、テレビ(リアルタイム)視聴がもっとも長く、平日159.4分、休日214.0分だったが、ともに減少傾向にある。一方、インターネットの平均利用時間は平日100.4分、休日123.0分で、一貫して増加しており、平日の利用時間は今回初めて100分を超えた。

1日あたりのインターネット利用時間の内訳は、平日はメールが最も長く30.4分で、次いで27.0分でソーシャルメディアが続く。休日はソーシャルメディア(31.2分)がもっとも長かった。ソーシャルメディアは女性の方が利用時間が長く、10~20代の若年層で男女差が顕著となっている。

スマートフォンの利用率はすでに8割を超えており、80.4%に増加している。また、タブレット端末が25.2%に増加し、フィーチャーフォン(従来型携帯電話)を上回った。

ソーシャルメディア系のサービス/アプリの利用率は、LINE(75.8%)、Facebook(31.9%)、Twitter(31.1%)、Instagram(25.1%)の順で高い。

メディアの信頼度は、新聞(68.7%)、テレビ(63.6%)、インターネット(30.8%)、雑誌(19.1%)の順で、前回調査と変わらなかった。