「12年のうちの6年、約半分、ありがとうございます。最後の最後まで、難しかったですね! なにかこの先のドラムの引き出しの中に入れていけたら」(ササブチヒロシ)

ササブチヒロシ(Dr) 撮影・大島康一

「2009年から、9年間やらせてもらって、その年は色々あって、そこでこのお話をいただいて、地獄から天国に引き上げてもらったような感じがしました。

俺にとっては、夢のようなメンバーで、9年間も、こんな環境で音楽できるなんて。Creature Creatureがなかったら出来なかった経験、出会えなかった出会いがいっぱいあって、全て感謝してます」(Shinobu)

Shinobu(G) 撮影・大島康一

「始まった頃のリハーサルが昨日のように思い出されます。ハードルが高くて、音楽を精一杯、必死で、それぞれが皆MORRIEさんについていくのが必死で、一生懸命で、それが昨日のように思い出されます。

理解できたかどうかわからないけど、曲を深く掘り下げることができたのかなと、最近ようやく思います。毎回が勝負、毎回が試験勉強のような感覚でやっていました。こういう場所でやれて、幸せでした」(人時)

人時(B) 撮影・大島康一

「今までライブに来てくれた皆さんに感謝します。こういう場でギターを弾くチャンスをくれた、MORRIEさんに感謝します。

最初は夢のようなお話でした。実際こうやって同じ音楽を共有して、Creature Creatureの唯一無二の音楽を奏でられたことを嬉しく思います。

俺も、皆と同じように、またいつか目がさめることを祈って、これからは、また、”いちファン”としてMORRIEさんの活動を楽しみに応援していきたいと思います。しばらくは、この白の七弦も見れなくなるかも知れないので、しっかり目に焼き付けておいてください!」(HIRO)

それぞれ、Creature Creatureとしての活動期間は異なるものの、それぞれの想いのこもった言葉で、今の気持ちをオーディエンスに伝えていた。

「ミュージシャンに関しては、人格よりも音を信用している」というMORRIE。「この4人と、ずっとやってきたことを誇りに思います」と結ぶと、再び大きな拍手に包まれた。

アンコールは『Aurora』で締めくくられたものの、観客のCreature Creatureを求める声は鳴り止まない。ダブルアンコールと相成り、奏でられたのは1曲目と同じく『Death Is A Flower』。まるで12年の円環を閉じるかのように。逆光の中、咆哮を響かせCreature Creatureは”休眠”となった。また再び目覚める時が来る、その日まで。

Creature Creature 撮影・大島康一

MORRIEアフターインタビュー

――先日の新宿ReNYでの”休眠”ライブを経て、Creature Creatureの約12年の歴史にひとつの区切りが付きました。

MORRIE:どこを始まりとするかにもよるけど、2006年の7月にシングル、8月にアルバムが出た。そこから数えたら12年ですね。ササブチが入って現在の編成になったのは2012年だから、このメンバーでは6年やってきました。

――Creature Creature始動時は「あのMORRIEさんが」と、正直驚きました。

MORRIE:僕がアメリカに行ったのが1992年、アルバム『影の饗宴』を1995年に出したものの、ツアーはやらなかったし、そもそも日本に帰ってなかったしね。まったく日本で活動していなくて。2005年の末にCreature Creatureで久しぶりに、ちゃんとしたステージに立ったのが12年ぶりくらいでした。

MORRIE 撮影・大島康一

――そこからまた約12年経って、「休眠」したと。Creature Creature故に「休眠」という。

MORRIE:Creature Creatureだから「休眠」、察していただけましたか? 言葉のあたりが柔らかいよね、「休止」や「解散」に比べて。以前のインタビューでも話したけど、「Creature Creature」というバンド名を着想するきっかけになった出来事があったんですよ。

「Creature」にはいろんな意味合いがあるけど、まあそれで「休眠」です。

――単刀直入にお伺いしますが、何故眠らせようと?