「FDR-AXP35」(左)と「FDR-AX30」

ソニーは、デジタルビデオカメラ「ハンディカム」の新製品として、4K対応「ハンディカム」としては初めて、「空間光学手ブレ補正」機能を搭載した「FDR-AXP35」と「FDR-AX30」を2月20日に、XAVC S記録に対応したHDモデル「HDR-PJ670」「HDR-CX670」「HDR-CX480」を1月22日に発売する。価格はオープン。

いずれの機種も、ソニー製のデジタルカメラなどと無線LAN接続して、本体の操作と同時に操作することができる「マルチカメラコントロール」機能を搭載。本体の操作で接続したカメラのアングルを確認できるほか、同時記録や動画を撮影しながらの高画質な静止画撮影ができる。

最大5台までの機器を同時に操作でき、撮影したコンテンツは「PlayMemories Home」などで編集して、マルチ画面映像として楽しめる。

このほか、撮影した映像シーンを自動で分析して、最適な場面を抽出してショートムービーを作成する「ハイライトムービーメーカー機能」や、撮影中の動画をUstreamでリアルタイム配信することができる「ライブストリーミング機能」を搭載している。

「FDR-AXP35」と「FDR-AX30」は、従来モデル「FDR-AX100」と比較して、体積約30%、質量約20%減の小型・軽量化を実現した4K対応ビデオカメラ。

独自技術によって、広角端から望遠端まで、手ブレ補正幅を約13倍に高めた「空間光学手ブレ補正」機能を備え、ブレを抑えて安定した高画質映像撮影ができる。また、低照度でもきれいに撮影できる「ExmorR」CMOSセンサ、最大広角29.8mmの「ZEISS バリオ・ゾナーT*(ティースター)」レンズを搭載する。

記録方式には、従来のACVHDに加えて、プロ用のXAVCフォーマットを民生用に拡張し、4k/100Mbpsのハイビットレート撮影に対応したXAVC Sを採用する。さらに、センサの読み出しスピードを60分の1に高速化することで、動いている被写体を撮影する際に生じるゆがみ(フォーカルプレーン現象)を抑制している。

このほか、4K映像をフルHDにダウンコンバートする「4Kサンプリング フルハイビジョン再生」機能や、4K映像からの高精細な静止画切り出し機能を備える。

本体メモリは64GBで、対応メディアはSDXC/SDHC/SDカード、メモリースティックPROデュオ/メモリースティックPRO-HGデュオ/メモリースティックXC-HGデュオ。

「FDR-AXP35」は、本体に最大50ルーメンで外部入力対応のプロジェクターを搭載し、撮影した映像や外部入力端子に接続したHDMI機器の映像を大画面で投影できる。投影時に画面を自動で補正する「自動台形歪み補正」を備える。サイズは幅75.0×高さ78.5×奥行き149.5mmで、重さは約625g。税別の実勢価格は14万5000円前後の見込み。

「FDR-AX30」は、サイズが幅71.0×高さ78.5×奥行き133.5mmで、重さは約585g。カラーは、ブラック、ブロンズブラウンの2色。税別の実勢価格は13万円前後の見込み。

「HDR-PJ670」「HDR-CX670」「HDR-CX480」は、最大26.8mmの広角レンズを搭載し、AVCHDに加えてXAVC S方式での記録に対応したHD撮影ができるデジタルビデオカメラ。

「HDR-PJ670」と「HDR-CX670」には、「空間光学手ブレ補正」機能を、「HDR-CX480」には、広角撮影時の手ブレ補正幅を約13倍に向上する「光学式手ブレ補正(インテリジェントアクティブモード)」機能を備える。

内蔵メモリは32GBで、対応メディアはmicroSDXC/microSDHC/microSDカード、メモリースティックマイクロ。

「HDR-PJ670」は、最大25lm(ルーメン)で外部入力対応のプロジェクター搭載モデル。サイズは幅61.5×高さ66.5×奥行き121.0mmで、重さは約325g。カラーは、ホワイト、ボルドーブラウンの2色。税別の実勢価格は8万5000円前後の見込み。

「HDR-CX670」は、サイズが幅57.5×高さ66.5×奥行き121.0mmで、重さは約305g。カラーは、ホワイト、ボルドーブラウン、ブラック、ピンクの4色。税別の実勢価格は7万5000円前後の見込み。

「HDR-CX480」は、サイズが幅57.0×高さ59.5×奥行き119.0mmで、重さは約195g。カラーは、ホワイト、ボルドーブラウンの2色。税別の実勢価格は6万5000円前後の見込み。