ワスプが登場することで生まれるアントマンとの対比

©Marvel Studios 2018

---ホープは本作でワスプというヒーローとして紹介されますが、どのようなヒーローとして描きましたか?

「実は脚本を書く前からエヴァンジェリン・リリーとワスプについていろいろ話を繰り返していました。

彼女もすごく特定のことが頭にあって、彼女の戦い方に関して、すごく彼女なりの考え方があったんです。

ワスプはというかホープはヒーローになりたくて、ものすごく長い間トレーニングを重ねてきました。

なのでスーツを着るとヒーローとして働く気十分、やる気十分ということで、もしかしたらファイターとしてはアントマンよりも優秀かもしれません。

そしてヒーローになるためにこれだけ練習してきたし、準備万端なんですけども、ヒーローに対する態度というのもスコットと対照的で。

スコットというのはヒーローにまだなりたいかどうかわからない、良い父親にもなりたいしと躊躇してるところがあって、そこがすごく対比になっていると思います」

---本作のタイトルは『アントマン&ワスプ』と、アントマンとワスプが同等のヒーローになっていますね。

「『アントマン&ワスプ』と名付けてアントマンとワスプを同等にした理由なんですけども、私は子供だからコミックの原作を読んでいたんですね。

原作ではアントマンとワスプはいつもデュオでパートナーだったんです。

なのでそれにオマージュを捧げたいという気持ちと、脚本を書くときに2人同等に扱って2人の視点を同じ位に重要視するようにしたいと思ったからです」

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---本作ではスコットとホープの2つの家族が描かれていますね。

「『アントマン』シリーズの映画のコアにあるものは家族であり、家族関係であると思います。

1作目ではハンクとホープの関係を修復していくということがメインにあったわけなんですけども、修復することによってホープがヒロインとして花開いていく根っこができているわけなんですけども。

なので本作を考える上でまず私たちが考えるのは家族関係なんですよね。

家族関係を描くことによって『アントマン』という映画がより観客にとって共感しやすいものなっていくと思います。

またスコットは良い父親になりたいという娘に対する責務を感じていて、それもある種のヒロイズムなんですが、それと同時にスーパーヒーローとしても活躍すると。

そこのバランスの取り方というのも非常に面白いと思いました」

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---敵役にゴーストを採用したのはなぜですか?

「敵役を決めるにあたってマーベルコミック原作の百科事典みたいなものを見ていたんですね。

いろんなヴィランがいるということで、その中でゴーストの見た目が好きだったんです。

ゴーストが持っているパワーというのもすごく面白いと思いましたし、そしてアントマンたちと戦うときにすごくビジュアル的に面白いことができるというふうに思いました。

原作で男なんですけども女にしたのは、それで父の娘というテーマがあると思うんですけども、そこに入るかなということで女性に変えたんですね。

そういういろんな理由があって、今回の映画に登場するととても魅力的になるんじゃないかと思いました」

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---最後に日本のディズニーファンへメッセージをお願いします。

「日本のディズニーファンの方へ、私日本に来れて2度目なんですけども非常に興奮しております。

そしてこの映画をやっと皆さんにご紹介できるのをすごく嬉しく思っています。

監督として私たちが作ったものを世界中の皆さんにシェアできるということはすごくワクワクすることです。

そして前作も日本の方に本当に喜んでいただけたので、今回も楽しんでいただき見てもらえれば嬉しいです」

---ありがとうございました。

「アリガトウゴザイマシタ」

映画『アントマン&ワスプ』
2018年8月31日(金)日本公開

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