「FEELythm」本体(左)とレシーバー

富士通は、ドライバーの脈波から眠気の傾向を検知し、ドライバーや運行管理者の安全運転を支援するウェアラブルセンサ「FUJITSU Vehicle ICT FEELythm(フジツウ ヴィークル アイシーティー フィーリズム)」を開発した。運輸業向けに2月から販売を開始し、3月に出荷を開始する。

脈波や自律神経状況などのバイタルデータを取得し、独自のアルゴリズムによって高精度の眠気検知を行い、ドライバーに音声または振動で通知するウェアラブルセンサ。約90gの本体を首にかけ、イヤクリップセンサを耳に装着して使う。長距離運行での活用を想定し、5日間連続使用できるバッテリを搭載する。

個人差、機器の個体差を調整して基準値のずれを修正する自動キャリブレーションと学習機能で、より正確に眠気の傾向を検知する。運行管理システムと連携することで、運行管理者がドライバーの状態をリアルタイムに確認することができ、客観的なデータにもとづいて最適な指示を出すことができるようになる。

将来は、疲労やストレス、緊張状態などの検知データを蓄積し、ハザードマップに適用することで事前に危険を予測し、運輸安全マネジメントの向上につなげることができるようになる。価格はシステムごとの個別見積もりで、別途導入費用、保守費用が必要。