あのクラスメイトがまさかの転校! 学年の終わりを描く劇場版『ちびまる子ちゃん』

『サザエさん』に次ぐ国民的人気アニメと言えば、『ちびまる子ちゃん』を外すことはできません。主人公のまる子が、作者・さくらももこ先生の少女時代をモデルにしたキャラクターであることは有名な話ですね。あのグータラな少女がその後にベストセラー漫画家になると思うと、「人間の伸びしろはすごいな……」と勝手に感心してしまいます(笑)。

そんな『ちびまる子ちゃん』のその後のストーリーが描かれているのは、1990年に公開された劇場版です。その内容は少し切ないもので、クラスのリーダー的存在である大野くんが東京へ転校してしまう別れの物語となっています。

現在放送中のアニメは劇場版以前の時間軸を舞台としているため、大野くんも登場していますが、彼がいずれはいなくなってしまうと思うと作品の見え方も変わってきますね。

ちなみにさくらももこ先生は、まる子のクラスメイトである永沢くんを主人公とした漫画も執筆しています。

作中では、中学生になった永沢くんや藤木くん、小杉くんを軸としてシュールな物語が展開していきます。まる子が登場しないのは少し残念ですが、クラスのマドンナ的存在だった城ヶ崎さんが永沢くんに片思いをするという意外な展開もあるので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

 

本編はすべて演劇だった !? 冨樫義博が同人誌に描いた『幽遊白書』のその後

霊界探偵の主人公・浦飯幽助を主人公とする人気漫画『幽遊白書』。アニメ、映画にもなり、漫画史に残る大ヒットを記録したこちらの作品にも意外なその後の物語がありました。

それは、連載終了後に作者・冨樫義博先生が執筆した同人漫画『12人のおびえる者たち』に描かれています。この作品の内容は、『幽遊白書』の世界が実は役者達によって演じられていた演劇だった、という衝撃的なもの。主人公の浦飯幽助役を新庄陽平という役者が演じていたり、コエンマの人間界役を演じる役者が妖狐蔵馬役と一人二役だったりと(言われてみれば少し顔が似てる……)、ファンからすれば夢ぶちこわしの内容です(笑)。

もしこれを本編のラストで描いていたら、幽白は今以上に伝説の作品となっていたかもしれませんね……。冨樫義博、恐るべし。