世代を超えて愛されるあのアニメには、意外な「その後」の物語がありました。今回は、誰もが一度は目にしたことのある名作の知られざるアフターストーリーを紹介していきます。

 

サザエさんに第2子が……! 原作者が描くフグ田家の未来予想図

長年にわたってお茶の間で愛され続けてきた長寿アニメ『サザエさん』。今でも日曜の夜になると、何となくテレビをつけて見てしまうという方が多いのではないでしょうか。

『サザエさん』と言えば、作中の登場人物が年を取らないことでおなじみ。イクラちゃんが何年たってもバブーなのも、波平の毛髪が健やかに維持されているのも、サザエが思考停止的におっちょこちょいを繰り返すのも、すべては時の流れが止まっているためです。

しかし、作者の長谷川町子先生は『漫画読本』という月刊漫画雑誌の中で磯野家の未来を描いたことがあります。

原作の10年後を舞台としたそのお話の内容は、磯野一家が実家の跡地に集うというもの。そこには、サザエとマスオの第2子と思われる「ヒトデちゃん」という新キャラクターも登場しており、磯野家の意外な未来を伺い知ることができます。

道路になってしまった実家の跡地を歩きながら「(当時のことを)おぼえてねえや 子供の頃だもの」と笑うのは成長したタラちゃん。……なんだか少し寂しい気もしますね。

ちなみに長谷川先生は30年後の磯野家を題材としたお話を執筆されたこともあります。そこではすっかり波平そっくりの風体となったカツオの姿が……。

どうやらカツオも、薄毛のDNAには逆らえなかったようです(笑)。