というわけで、一気に振り返りましたCQC'sインストアイベントとドロシーワンマンライブ。まずCQC'sは、期間限定ということもあれば、本業が大学生ということもあり、なんというかイイ意味でのゆるさや芸能オンリーではない感じ、が魅力なのかな、と思います。女子大生の部活動に通じる軽やかさ、と言いますか…女子大生番組として男子の心に突き刺さった、オールナイトフジ、キャンパスナイトフジの世界観を感じました。そして、もしかすると、都内の大学だとミスキャンはすぐに雑誌モデルやアナウンサー、タレントになってしまうので、こうやってクオリティの高いアイドルグループを組めるのは、実は福岡の地の利なのかも、と思ったり。ともかくルックス的と雰囲気的には最強クラスのグループだと思うので、これからの活躍にさらに期待したいデス。

そしてドロシーなのですが、ライブを見ながら、「ご当地アイドル」ってなんだろう?とグルグルと考えておりました。ドロシーは、「仙台出身である」という点について、ワンマンライブの中であまり打ち出していなかった気がするんです。これはもちろん、戦略の一つとして、全然アリだと思います。これまでに鈴木が取り上げたグループを例に対比させてみましょう。同じ仙台出身のテクプリであったら、「青葉城恋歌リミックス」を歌ったり、Negiccoであれば新潟県古町に向けて「星のふるまち」という歌詞があったり、そもそも新潟県産のねぎをアピールするために生まれたグループだったり、LinQはデビュー曲に福岡を走る「西鉄バス」という単語を忍ばせてみたり、「LOVE IN 九州!」というユニット名の由来を叫んでライブを始めたりと、それぞれのグループがどこか、出身地について言及したり、取り上げたりするところがあります。ドロシーは、そういう「ご当地感」のある打ち出しをあまりしませんよね。そういう意味では、「ご当地アイドル」感は低いです。

なにより、ドロシーについては、東京ではない地方都市のスクールを拠点にして、ここまで洗練されたグループが育った、というのが非常に意味深いことだと思うんです。わざわざ東京まで出て育成しなくても、これだけのパフォーマンスが出来る!というのは誇らしいことではないでしょうか。次回のワンマンライブは、姉妹グループのB♭と合同らしいですし、オフィシャルダンサーのHappy Danceの使われ方を見ると、事務所全体のレベルの高さを表現したいんだろうな、と理解することも出来ます。そういう意味でドロシーは、仙台という街が持つポテンシャルを示すグループであることも間違いないと思います。「ご当地」と言うと離れてしまうけれど、「仙台代表」と言葉を変えるとちょっとフィットする気がする…うまく文章になってますでしょうか(笑)。個人的にドロシーは、仙台代表ライブアイドルと言うと結構しっくり来る気がしております。

うーん、なんというか、ご当地アイドルっていう枠自体が、なんというか非常に広いものになっていて、シーン全体を捉えるのが難しいなぁ…と思ったんですよ。定義づけとか、分類とか…難しいですし…。最近考えているのが、地方を中心に活動するアイドルグループを分類する時に、「地方都市を拠点にして全国制覇も目指す、サッカーチームタイプ」、「基本的にその土地で味わいたい、ご当地グルメタイプ」、「地方発がゆえのゆるさを楽しむ、ゆるキャラタイプ」あたりに分かれるかなぁ…というアイディアだったりするのですが…。例えばサッカーチームタイプであれば、どこかの地域を中心にしながらも、全国的に知名度を上げ、ゆくゆくは国際戦に打って出る、というような、いわゆるグローカルな動きも見据えられると思います。その成功例が、決して市場規模の大きくない韓国の地を拠点にして、アジア各地でヒットを飛ばしているK-POPだったりするのかな、とも思っています。いや、ご当地アイドル、ローカルアイドルのシーンも、世界の一部ですもの、いろいろなものとリンクしていると思うんです。あ、だからこそ、CQC'sとドロシーには、YouTubeに早く公式PVをアップしていただきたいです(笑)。YouTubeって、いまや世界の人が見るメディアになってますので!

えー、かなり脱線してしまった気がしますが(笑)、それだけいろいろと考えさせてくれるほどに、CQC'sのインストアイベントも、ドロシーのワンマンライブも素敵だったということなのデス!今後も、素敵な現場をレポさせていただきますので、お楽しみに!