古家流MCの心構えを5つの観点から紹介

「イベントで観客から求められるのは "1万円の価値 "です。平均1万円というチケット代に見合うものをお客様が得られるかどうか。MCに課せられる責任も大きいのです。私は『 MCは決して前に出てはいけない』ものだと考えています。 MCはタレントではありません。そのイベントの主役を少しでもよく見せること、彼らから何かを引き出すことが与えられた使命です」。

「個人的に気を付けていることといえば、ステージでは、ほとんど椅子に座りません。たとえ椅子があっても、座ってしまうとステージと客席全体が見渡せないからです。常に両方を見ていることで、パイプ役として果たすべきことが瞬間的に見えてくるんです。次 に、 私が心がけ ているのは 『 スターと観客とのパイプ役に徹する』ことです。客席に話しかけて、皆さんに "イベントに参加している "という気になっていただこうと努めています」。

「『通訳さんとの連携』も必須です。誰が通訳をしてくださるかは非常に重要なことで、それによってイベントのテンポも変わってきますから、通訳さんとは必ず打合せをするようにしています。そして 『 事前の予習・準備』は何より重要です」。

「その人の作品を見ず、歌を聴かず、その人について知らずして話を聞くことはできませんよね。たとえば、マラソン実況などの場合、出場選手についてかなり詳しく事前リサーチをするんですが、実際の実況で使われる内容は、そのほんの一部に過ぎません。でも、いつ、どういう状況に陥っても対処できるように、些細なことでもチェックしておきます。そうすると、絶対的な安心感と、自信が生まれるんです。特に、韓流イベントでは急にその場をつなぐよう言われるケースが多々あります。そういうときのためにも、作品の視聴やその人に関する予習は欠かせません」。

「さらに『スターを心地良くさせる』ために、リラックスできる雰囲気作りが必要だと思っています。私の場合は "スターの話にすぐ反応するようにする"ことを心がけています。通訳さんが訳してくれるまで無反応だと、面白いことを言ってくれても、話がそれ以上盛り上がらなくなってしまうことがあります。ですから、相手に反応し、通訳をしてもらっている間に『2階、3階に手を振ってあげてください』と話しかけたりします。そうすると、お客さんにも喜んでいただけますし、スターの方々も自分のテンポを崩すことなく、ノリがよくなります。そういう場合はやはりちょっとでも韓国語ができると役立ちますね」

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