BCN ITジュニア特別賞を受賞した成都東軟学院の任世寬さん(左)と張志君さん。「第1回 GaLboa杯」ではデザイン部門の特別賞を受賞していた(写真右はBCNの佐藤敏明社長)

BCN(佐藤敏明社長)は、1月16日、優秀な学生エンジニアを表彰する式典、BCN ITジュニア賞 2015表彰式を開催した。今回は、日本人学生だけでなく、中国の学生を初めて表彰。成都でゲームプログラムをつくる4人に特別賞を授与した。

BCN ITジュニア賞は、2006年から行う年次イベントで、IT・デジタル家電でジャンル別に年間販売数量No.1メーカーを表彰する「BCN AWARD」と同時開催している。10回目を迎えた今回は、BCNが中国のIT産業支援に力を入れていることから、中国の学生を初めて表彰対象にし、中国・成都東軟学院に在籍する4人の学生にBCN ITジュニア特別賞を授与した。

受賞した4人は、日本のゲームソフト会社で成都に拠点を構えるガルボアが、成都の学生向けに実施したスマートフォン向けゲームのデザイン・開発コンテスト「第1回 GaLboa杯」で特別賞を受賞。BCNは、その功績を称えてBCN ITジュニア特別賞を授与した。受賞したのは、任世寬さん、張志君さん、喬文トン氏、彭詩堯さん。喬さん以外の3人は、式典に参加してトロフィーを受け取った。

張さんは「日本のゲームソフトはデザインが洗練されていて好き。このような日本の賞を受賞できて光栄だし、うれしい。将来はゲームデザイナーを目指しているので、引き続きゲームづくりに没頭したい」と感想を語った。

ガルボアの中村文彦専務執行役員は、「成都は、中国のなかでもスマートフォン向けのゲームソフトづくりを得意にする企業・学生が多い都市。優秀なゲームプログラマやデザイナーを育成・発掘するために、昨年11月に初めて『GaLboa杯』を開催した。デザイン部門と開発部門、合わせて約150作品の応募があり、大盛況だった。今年も第2回を開催する」と、成都がゲーム産業で盛り上がっているさまを話した。