<地域No.1店舗の売れる秘訣・ドスパライオンレイクタウンmori店>「上海問屋」でドスパラの浸透図る 国内最大級のショッピングモールに出店

2015.1.22 10:47配信

イオンレイクタウンに、2014年12月5日、ドスパライオンレイクタウンmori店がオープンした。国内最大級のショッピングモール内での出店ということもあって、店は休日を中心に多くの来店者で賑わっている。さまざまな層がモールを来訪するなか、上級者が来店するパソコン専門店のイメージを打ち破って、デジタル雑貨ブランド「上海問屋」を核とする店づくりに取り組んでいる。現段階では、「ドスパラ」という店名の認知度を高めることに力を注ぐ。

ドスパライオンレイクタウンmori店

店舗データ

住所 埼玉県越谷市レイクタウン3-1-1

オープン日 2014年12月5日

売り場面積 約100m2

従業員数 6人

●開発が進む越谷レイクタウンでモール出店という初の試み

2008年4月にニュータウンとして誕生した埼玉県越谷市の南東部に位置する越谷レイクタウン。街開きに合わせて開業したJR武蔵野線の越谷レイクタウン駅周辺では、マンションや戸建ての建設が相次いで、計画戸数が約7000、人口2万2400規模を誇り、今ではベッドタウンとして定着している。

また、越谷レイクタウンはショッピングエリアとしての“顔”ももつ。2008年10月にオープンしたイオンレイクタウンは、およそ24万5000m2の施設面積、700超の専門店がテナント出店している国内最大級のショッピングモールだ。若者向けの店が建ち並ぶ「kaze」、ファミリーに適した「mori」の二つのエリアに分かれており、イオンとして初のアウトレットモールである「イオンレイクタウンアウトレット」もある。1年間の来訪者数は5000万人を超えている。

家電量販店では、ノジマがイオンレイクタウンにいち早く出店して順調に顧客を獲得している。moriエリアに出店し、休日になると多くの来店者で賑わっている。子どもを連れたファミリーが、ほかのテナントで買い物を済ませたついでに寄って小物家電や消耗品を購入。大型家電を中心に常連客が来店する傾向も高い。ショッピングモールの来訪者を同時に顧客として獲得しているわけだ。

国内最大級の来訪者があるだけに、家電量販店やパソコン専門店にとっては大きなビジネスチャンスとなる可能性が高い。そこに目をつけたのがドスパラだ。ドスパライオンレイクタウンmori店を2014年12月5日にオープン。売り場面積が100m2と小さい店舗ではあるが、ファミリーを中心に着々と顧客を獲得している。ドスパラにとって初のモール出店として幸先のいいスタートを切っている。

●イメージはユニークな雑貨店 新たな客層をパソコンユーザーに

ドスパライオンレイクタウンmori店は、デジタル雑貨ブランドの上海問屋を品揃えの中核に据えている。店内の8割以上を上海問屋のアイテムが占めている。また、通常のドスパラ店舗で販売している組立PC用パーツや中古品などは扱っていない。中角浩司店長は、「お客様は、30~40代で幼児や小学生などのお子さんを連れたファミリーがメイン。ドスパラのコアユーザーではない方を新しいお客様として獲得することが、当店の役割だと判断している」という。

来店者がデジタル雑貨に興味をもつように工夫しているのが、商品の展示方法だ。各コーナーには箱から出したそれぞれのアイテムが置いてあって、「実際に手に取って試していただけるようにしている」(中角店長)。しかも、どのようなアイテムなのかがわかるように手書きのPOPでアピールしている。

現段階で売れ筋なのはスマートフォン用のUSBケーブルで、「さまざまなカラーがあって、おしゃれなことが気に入って購入する方が多い」と、中角店長は手応えを感じている。「なかにはスマートフォン用USBケーブルを知らないお客様もおられるので、これがあればパソコンで充電できるといったメリットを説明している」ともいう。スマートフォン用USBケーブルに関しては、ファミリーだけでなく、学生や高齢者など幅広い層が購入する。ドスパライオンレイクタウンmori店が開拓しようとしている新規顧客層を着実に獲得しているわけだ。

自社ブランドのパソコン「ガレリア」も展示しているが、「パソコンも売っているというスタンスにとどめて、あくまでも主力を上海問屋に据えている」としている。ただ、展示していることから、パソコンについて問い合わせてくる来店者がいる場合は「ガレリアはカスタマイズが可能なBTOパソコンであること、またメーカー製パソコンと比べてリーズナブルで、ご自身の用途に適したモデルが提供できることを訴えている」と中角店長は説明する。

オープンセールでは、乾電池やマイクロSDカードなどが爆発的に売れたという。上海問屋のアイテムをメインに売り場づくりに取り組んでいるのは、「まずは多くのお客様に『ドスパラ』という店があることを知っていただくため」と、中角店長はいう。知名度が高まった段階で、ドスパライオンレイクタウンmori店が次に進むのがパソコンの販売だ。中角店長は、「ユニークな雑貨屋でさまざまなパソコンを購入できるということが浸透すれば、当社にとって新しいビジネススタイルを構築できるのではないか」と捉えている。

●店長が語る人気の理由――中角浩司 店長

大阪・なんばや東京・秋葉原など電気街の店舗を経験している。また、神奈川・横浜の店舗では中古を担当していた。「電気街と横浜ともにパソコン上級者の来店が多かった」。そのノウハウを生かしてイオンレイクタウンmori店を出店するにあたって店長に抜擢された。「お客様の層がまったく異なる」というのが第一印象。一方、「だからこそ新しいお客様に『ガレリア』を知ってもらえるチャンス」とも感じたという。

スタッフはパソコンの知識に長けている。ユニークな雑貨屋で自分好みのパソコンを購入できることが浸透したとき、さらにスタッフが本領を発揮することになる。

※本記事は、ITビジネス情報紙「週刊BCN」2015年1月12日付 vol.1562より転載したものです。内容は取材時の情報に基づいており、最新の情報とは異なる可能性があります。 >> 週刊BCNとは

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