今年3月にリニューアルオープンした「ドスパラ大阪・なんば店」(大阪・日本橋)。西山洋介店長は、「リニューアルの効果で来店客数は1.2倍になり、休日は親子でゲーミングPCを買いに来る顧客も多い」と明るい表情で語る。新しく生まれ変わった店舗の印象は「試せて楽しい店舗」だ。

1階は、最新のゲーミングPCやデバイスを見て、触れて、試せるショールーム「GALLERIA Lounge」。一台のPCに複数のマウスやキーボードを接続しているので、棚に出ているほとんどの製品の動作を実際に試せるのがポイントだ。マウスパッドや液晶ディスプレイも試すことができる。

2階パーツ売場の目玉は、自作PCの組み立てスペース「ドスパラボ」。工具や計測器を有料、会員なら無料で借りられるほか、専門知識を持つスタッフも常駐している。PCパーツの購入から組み立てまでサポートするので、初心者でも安心して自作PCを組み立てられる。札幌店から始まった「ドスパラボ」は、毎週末は必ず利用者がいるほど人気のコーナーになっている。

「家具売り場のよう」と西山店長が表現するのは、デジカとのコラボレーションコーナー。ゲーム内に登場するアイテムやロゴの入ったTシャツなどを、オシャレに展示している。高級なゲーミングチェアやゲーミングデバイスの使い心地を試せるほか、部屋に置いた際のイメージを具体的に提示している。

3階はデジタル雑貨やユニークな雑貨を扱う上海問屋。イヤホンやスピーカーは全て試せるように開封して展示している。コルク調のじゅう器が柔らかな雰囲気を出しており、広い動線と相まって、PC専門店では珍しいさわやかな売り場になっていた。

4階は、修理依頼の受付や中古PCを買取・販売するコーナー。西山店長は、「常に品出しを続ける必要があるほど、リノベーションPCが売れている」とアピール。加えて、「周辺にはリース会社が多く、そこから買取った中古PCをリノベーションし、グラフィックカードを挿して販売している。動作確認も高いレベルで実施しているので、ゲーミングPCとして安心して使っていただける」と事情を説明する。

サードウェーブでは、「サードウェーブレンタル」というレンタルサービス事業も展開している。レンタルするのは新品のPCだが、返却されたPCはリノベーションPCとして整備し販売するので、新品同様のPCが出回ることもあるという。

買取依頼については、待ち時間についての問い合わせが多かったので、「買取時間目安表」を掲示するようにした。提案し作成したのは同店のスタッフ 権田真太郎氏。今では、「買取時間目安表」はドスパラ全店舗に共有され、掲示されている。

5階はイベントスペースになっており、40~50人が収容できるほどの広さがある。ネット回線も完備しており、レンタルサービスと組み合わせて、学生やメーカーがイベントを開催することも多い。

このほか、エスカレーターにも移動時間を短く感じさせる工夫を凝らしている。各階の中間地点にマニアックなクイズを貼り出し、終着点に回答を掲示。西山店長は「スタッフが考案して実施している。景品はないが、案外難しい。移動時間も楽しい時間になれば」と期待する。

「リニューアルしてからは、客数とともに売上も1.2倍程度増えた。特に、PCゲームの『Fortnite(フォートナイト)』や『PLAYERUNKNOWN‘S BATTLEGROUNDS(PUBG)』が人気を博し、ゲーミングPCの売上が増えてきた。人気ゲームをプレイするには少し高いスペックが必要なので、一人あたりの単価もアップしている」と語る西山店長。

コンピュータゲームを競技として捉える「eスポーツ」が全国紙やテレビなどのマスメディアで取り上げられるようになり、認知度が上がったことで、「保護者が調べてから子どもと一緒に来店する」といった機会も増えたという。

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