撮影:熊谷 仁男

人気YouTuberユニット・禁断ボーイズ出演のドキュメンタリー映画『NETSTAR~再生回数の向こう側~』が9月15日から東京・シネマート新宿、大阪・ネマート心斎橋にて劇場公開されます。

『NETSTAR~再生回数の向こう側~』

禁断ボーイズは、2015年から動画投稿をスタートさせ、過激な動画で一躍人気YouTuberの仲間入りを果たしました。

現在の登録者数は約180万人。人気絶頂の彼らでしたが、昨年「とある事情(映画より)」のために2ヶ月間の活動休止を余儀なくされました。

活動を再開させたものの、メンバー内の意識のすれ違い、過激な動画を封印した事から「昔の方が良かった」というファンからの声、それを見守る仲間たち……。活動再開前後から今年6月までの、禁断ボーイズの姿を追いかけたものになっています。

「小学生のなりたい職業ランキング」上位にランクインするなど、徐々に世間に浸透して来た感のあるYouTuberという職業。

しかし、まだまだその実体は知られていません。

そんな、謎に包まれたYouTuberたちの、ひとつの真実が描かれた『NETSTAR~再生回数の向こう側~』の公開を記念して、禁断ボーイズにロングインタビューを行いました。

映画を通して彼らが伝えたい事とは? 本作へ込めた想いを伺ってきました!

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活動休止〜再開。なぜこのタイミングで映画を作ったのか?

――『NETSTAR~再生回数の向こう側~』では、普段の雰囲気とはかなり違った、「真面目な」禁断ボーイズを観ることができます。

メサイア:にゃおね〜〜(※だよね)。

――!? 今なんて?

いっくん

いっくん:ダメだ! ちょっと急に距離つめすぎ(笑)!

メサイア:にょ〜。

メサイア

――メサイアさんは、普段からそのノリなんですね。禁断ボーイズらしくていいと思います。

さて、昨年秋に活動休止〜再開を発表し、色々な意味で注目を集めている禁断ボーイズですが、どうしてこのタイミングでドキュメンタリー映画を作ろうという話になったのでしょうか?

「表」だけでなく、「裏」まで見せるような映画

いっくん:僕、ドキュメンタリー映画が好きなんですよね。特に、「表」だけでなく、「裏」まで見せるような映画が。「どうしてこの人は頑張っているんだろう」「人気があるんだろう」って、普段から考えちゃうんですよ。

――いっくんさんはアイドルファンを公言されていますし、そういったアイドルのドキュメンタリー映画もご覧になられますか?

いっくん:そうですね。自分が好きな人、応援している人の事って、いくらでも知りたいじゃないですか。

だから、僕らのそういう部分を見せることができたらと、ドキュメンタリー映画を撮ったんです。

なぜ今なのかというと、自分たちが一度炎上して、活動休止した……、外から見たら「落ちている」時期ですよね。その再起のきっかけになるものを作りたかったというのもあります。

――かなり前向きな終わり方になっていますね。

いっくん:本当は完全復活! みたいになれば良かったんですけど、なかなか時間がかかるもので……。

撮影期間のタイムリミットもあったので、「再ブレイク!」みたいな綺麗な終わり方ではないけど、前向きに終わっているし、これからも前向きに進んでいく感じの作品になったと思います。

メンバー同士は不仲!?

――この映画では、普段の動画のようなテンションの高い部分だけじゃなく、ファンの人たちが見たら、ショックを受けてしまいそうな、メンバー同士のピリピリとした雰囲気も隠していませんね。

こういったシーンを公開することに、抵抗はありませんでしたか?

モーリー

モーリー:でかい決断になりますよね。映画の中では、僕が悪く見えてしまうところも……。

いっくん:悪いけどな!

メサイア:クジュ(※クズ)だけどな!

――そういった場面があると、すぐネットの変なまとめサイトとかに「不仲説?」みたいに取り上げられてしまうじゃないですか。怖くはないですか?

モーリー:不仲ではないですけどね。

メサイア:だって、本当の不仲じゃにゃいもんな〜。

いっくん:きちんと見せてるから不仲じゃないというか、「こんなもんっすよ」って。だって「友達と普段からベタベタとしてるのが”仲良い”ってことか?」って話じゃん。

メサイア:いっつも「にゃーん」ってやってるわけがないにょ。

いっくん:友達だからこそ、喧嘩もするし、言いたくないことも言うし、ぶつかり合うわけじゃん。

田中

田中:真剣だし、それが正しいかどうかわからないけど、色々試行錯誤して、結果的にチームが上手く行けばいいんじゃないかな。

モーリーに対して「あ、そんなにヤンキーなんや」って思った(笑)

――ちなみに、メンバーそれぞれの個人インタビューのシーンもありますが、それを見て印象が変わったり、なにか思うことはありましたか?

メサイア:ほぅ〜〜ん? でも正直、特になかったんですね。そのまんま、リアルなものやった。「知ってるな、そんなことは」みたいな感じかな。

田中:僕もそんなに驚きもせず、「まあそんな感じかな〜」みたいな。

例えば「いっくん今日、何してるんやろ〜」と思っている時期の、いっくんの裏側が見えている時は、「予想どおり」という言い方は違うかもしれないけど、「ああ、やっぱりそんな感じで語ってるんだな」と。

そういった部分が見れるのは楽しかったですね。あとはモーリーに対して「あ、そんなにヤンキーなんや」って思ったくらいで(笑)。

モーリー:俺ヤンキーやった?

田中:「一人でいいっすよ(タバコスパー)」みたいな(笑)。カッコいいこと言うんやね。それ以外は、だいたい想像と差はなかったです。

モーリー:僕はありました。いっくんにしろ、田中さん、メサイアにしろ、「あの時はこういうこと考えていたんだな」みたいなシーンはいくつかあったし、そういう皆の意識を再確認をできた映画でもありました。

いっくん:僕も「思ってた通り」ですね。あとは「悪口も言われるやろな〜」って思ってたけど、そこまで言われてなかった(笑)。

僕が見えていない所で、皆が喋っている映像を見ることができたのは新鮮でしたね。

話している内容に関しても、自分が思っているメンバー像とズレがなかったので、「ちゃんとメンバーの事を、見ることができているんやな」と、ちょっと嬉しかった(笑)。

「過去の過激な禁断ボーイズ」を求める声、意見について

――本作は「活動休止からの再生」がテーマになっていると思うんです。映画の中でもありましたが、ファンから「過去の過激な禁断ボーイズ」を求める声、意見については、どう考えていますか?

メサイア:にゅ〜〜? まあでも「そうやろうね」って思う。

ファンの人からしたら、休止してて、復活しました、「わー禁断復活、また過激な禁断が見れるんだ〜」って思ってたら、「あれ?」ってなると思うんです。

ある意味予想通り。今までファンだった人も離れていったり。ツイッターでもアカウント名が「いっくん好き♡」から「テオくん好き♡(※同じくVAZ所属のYouTuberユニット・スカイピースのメンバー。映画にも登場)」に変わってたりにぇ〜。

僕らもわかるんですよ。時代はそっちに行ってしまっているんだなと。