(左から)松竹代表取締役会長 大谷信義氏、倍賞千恵子、山田洋次監督、松竹常務取締役 映像本部長 大角正氏

 『男はつらいよ』50周年プロジェクト発表会が6日、東京都内で行われ、山田洋次監督、女優の倍賞千恵子ほかが登場した。

 1969年に第一作が誕生した同シリーズは、来年で50周年を迎える。これを機に、松竹は50作目となるシリーズ最新作の製作上映や、過去の全49作品を4Kデジタル修復し、全国の劇場で特集上映するなどのプロジェクトを発表した。

 山田監督は、最新作について「第一作でさくらと博が結婚して赤ん坊が生まれ、(作品を通して)成長していく。その息子がちょうど50歳になろうとしているので、彼の生い立ちや、彼が今何に悩んでいるのかがドラマの中心になります。しかし、主役は渥美清さん。今まで出演した人全員に、観客の方が会える作品にしたいです」と構想を明かした。

 寅さんの妹・さくら役の倍賞は「50年の間、寅さんがずっと皆さんの心の中に生きていたんですね。お兄ちゃん(渥美清)がどこかで見てたら、『おい、さくら、また山田監督と映画を作らなきゃだめだよ』って言ってるような気がします。自信を持って、今の自分のままでさくらができたらなと思います」と思いを語った。

 一方、北海道にあるセカンドハウスで1年の1/3を暮らしているという倍賞は、今朝、北海道で起きた地震について「つい二日前に北海道から帰ってきたので、びっくりしました。私も家があるので、北海道の皆さんを心配しています。お見舞い申し上げます」とコメントした。