上向きヒップは足裏からつくられる?

では、いよいよ美尻のメカニズムに迫っていきます。ポイントは、意外なところにありました。

「お尻がたれてしまうのは、足裏の筋肉が怠けているせいです」と竹田さん。

足裏の筋肉が美尻をつくる!?いったいどういうことなのでしょうか。

日常生活で立っているとき、体を支えているのは足裏です。

地面に接する足裏がすべての土台となるので、足裏の筋肉を使ってしっかり床を押して立つことで、足から体は上に伸び、自然に重心はアップ、お尻周りの深層筋などをバランスよく使うことができ、骨盤が正しい位置へと整うのです。

足裏の筋肉を使うために気をつけるのは、足裏の3点①親指のつけ根、②小指のつけ根、③かかとに均等に体重をのせてしっかり床を踏むことだそうです。

足裏の3点

立つときに意外と前のめりになっていたり、後ろに傾いている人は多いもの。

たとえば、猫背の人はかかと、O脚の人は足裏の外側に体重を偏ってのせていることが多いのだとか。その結果、骨盤が後傾してお尻がたれたり、横に広がったりしてしまいます。

まずは足裏3点を意識して立つこと。ここから美尻への第一歩が始まるのです。

実際に美尻立ちをしてみる

美尻立ちの脚のポジションは2種類。たったこれだけの立ち方をマスターすれば、日常の姿勢から変わっていきますよ。

平行棒立ち(パラレル)

つま先、ひざを前に向けて、両足を平行にそろえて立つ、バレエの「パラレル」という基本姿勢です。

左右の内ももをぴったり密着させるように引き寄せ、お尻を締めることで内転筋群を使い、骨盤を内側に引き寄せます。そうすることで、広がったお尻を引き締める効果があります。

足裏に均等に体重をのせやすい立ち方なので、まずはこの平行棒立ちをマスターしてから、扇立ちを行うのがやりやすいでしょう。

扇立ち(アンドゥオール)

股関節から足を外側に回し開き、かかとをつけたままひざとつま先も同じ方向に扇を広げるように外側に向ける立ち方です。

内ももを絞るように立つことで、お尻の奥の深層外旋六筋、内ももの内転筋群、太もも裏の筋肉などを使えます。こういったお尻の奥の筋肉に働きかけることで、お尻を引き上げ、トップの位置を高くする効果があります。

効果を早く出したいときは?

美尻立ちの基本をマスターしたら、より効果を早めるために、意外なものを使ったトレーニングにも挑戦してみましょう。

その名も「美尻ペットレ」。空のペットボトルを使った美尻立ちトレーニングです。
美尻立ちのときに、内またの頂点にペットボトルをはさみ、内ももに力を入れてお尻をしめ、ペコッと音がするまでペットボトルをつぶします。

筆者もやってみましたが、けっこうな力がいりますし、日頃、使ったことのない筋肉を使っている感がすごくしました。

特に、股関節から脚を回し開いて立つ扇立ちのペットレは、ヒップアップに効果大! 横からみると、トップの位置が明らかに高くなって、効果を実感できるでしょう。

まとめ

こうしたトレーニングは、すき間時間にささっとできるのが魅力的です。

ジムに行かなくても、お金をかけなくても、生活のなかの立ち方を意識するだけで美しくなれる美尻立ちダイエット、ぜひ、トライしてみてくださいね。

見せたくなるようなお尻を手に入れたら、今までは避けていたようなファッションを取り入れたくなり、気持ちも上向きになるはずです。

夏が終わり、これから秋にかけては体重が戻りやすい季節。寒くなる前に、ダイエット、始めてみませんか?