「働きがい」を感じる点は業界によっても違う?

待遇、仕事の内容、社風、人間関係など、人によって「働きがい」を感じるポイントはきっとそれぞれですね。先日、就職・転職のための企業リサーチサイトVORKERSが「働きがいのある企業ランキング2015」を発表しました。

各会社の社員による自社、職場の働きやすさ、働きがいを、「待遇の満足度」、「社員の士気」、「風通しの良さ」、「人事評価の適正感」、「社員の相互尊重」、「20代の成長環境」、「人材の長期育成」、「法令順守意識」の8つの項目で評価してもらい、ポイントの高い企業から順にランキング。

まずは総合ランキングを見てみましょう。社員のみなさんたちが「働きがい」、「働きやすさ」を感じている会社のランキング。
調査においては30位までの発表がありましたが、今回は上位10位までをご紹介します。

 

1位 プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社(P&G)
2位 グーグル株式会社
3位 サントリーホールディングス株式会社
3位 株式会社日本経営
3位 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社

まず、上位5位までに入った会社ですが、1位のP&Gは昨年に続いて2度目の1位獲得。業界としては、日用品・化粧品業界になりますが、「20代成長環境」(4.7点)、「法令順守意識」(4.5点」、「待遇面の満足度」(4.2点)、「風通しの良さ」(4.1点)、「社員の士気」(4.0点)はいずれも4点台を超える高評価となっており、同じ業界42社の中でも、待遇面の満足度、社員の士気、風通しの良さ、人材の長期育成、人事評価の適正感の8項目中5項目の評価点が1位となりました。

2位のグーグルは言わずと知れたIT業界の大企業。「人材の長期育成」が3点台だったものの、その他はすべて4点台と高評価。IT業界123社中、「待遇面の満足度」、「社員の士気」「「チームワーク」ランキングでポイントが1位を獲得しました。リーディングカンパニーとして、個性的で優秀な社員のみなさんが、お互いに刺激しあい、自由な風土の中で安定的なサービスや新たなアイデアを形にして、その結果、待遇面にも繋がっているのですね。

3位は、「サントリーホールディングス」「日本経営」「日本ナショナルインスツルメンツ」の3社が入りました。サントリーは人事評価の適正感のポイントが低かったものの、その他の項目では高いポイントになりました。また、会社として、社会との結びつきを大切にしており、自社の利益だけではなく、サントリーホール、サントリーミュージアムや老人ホームなどの設立も行っているのだそうです。名実ともに「豊か」な企業であり、社会や文化に寄与する社風の会社といえそうですね。

会計業務やコンサルティングを行う会社の日本経営は、20代の成長環境や社員の士気のポイントが高く、待遇面の満足度は低くなっています。人材育成を重視し、社員、その家族、顧客の一番に考える社風で、研修費用も補助されたりするそうなので自分を成長させたい、また、入社してからも勉強したいという人にはよさそうですね。

日本ナショナルインスツルメンツは、人材の長期育成のポイントは低いものの、20代の成長環境、風通しの良さ、社員の相互尊重、待遇面の満足度は高いポイントでした。部署により海外とのやり取りも多いそうで、責任を持って仕事を行うことができる土壌があるのだそうです。