新製品の説明をするサンディスクのリテール製品マーケティング担当、ディネシュ・バハール バイスプレジデント

サンディスクは、1月29日、iPhoneとiPad専用のUSBメモリ「サンディスク iXpand(アイ・エクスパンド)」の出荷を開始したと発表した。ビックカメラとヨドバシカメラを皮切りに、2月から販売する。LightningコネクタとUSB2.0コネクタの両方を備えて簡単にiPhoneやiPadとPC間のデータのやり取りができるだけでなく、iPhoneとiPadのバックアップ用途にも利用できる。Apple MFi認定を取得している。容量と税別価格は、16GBが1万円前後、32GBが1万4000円前後、64GBが2万円前後の見込み。

ファイルの転送やバックアップには、専用アプリ「iXpand sync」を使う。付加機能として、ファイルを暗号化して保存する機能をもち、パスワードを入力しなければ開くことができないようにすることもできる。また、「iXpand」に保存した動画や音楽ファイルをiPhoneとiPadで直接再生でき、標準の環境では再生できないWMVファイルなどの再生にも対応する。本体にバッテリを内蔵し、iPhoneやiPadの電力をムダに消費することもない。

同時にサンディスクは、Android OS搭載のスマートフォンやタブレット端末向けUSBメモリ「サンディスク ウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0」を4月に発売すると発表した。マイクロUSBコネクタとUSB 3.0コネクタを両端に備え、Android OS搭載のスマートフォンやタブレットからPCへのデータ転送や、Android 端末同士でのデータ共有、バックアップなどに利用できる。USB On-the-Go(OTG)に対応したAndroid端末で利用できる。ラインアップは16GB、32GB、64GBの3モデルで、価格はオープン。

発売を機に来日した米サンディスクのリテール製品マーケティング担当、ディネシュ・バハール バイスプレジデントは、「日本での写真・動画によるモバイル端末のメモリ消費量は、世界標準のおよそ2.3倍もあり、よりメモリ不足の問題が大きい」としながら、「日本は世界のiOS端末の9%を占める1500万~1600万台の市場規模がある」と、「iXpand」への期待を語った。「ウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0」については、「世界ではOTG対応端末の普及率は20%程度なのに比べ、日本では76%の端末が対応している」と、製品と日本市場との親和性が高いことを示した。