『君が生きた証』(C)2014 Rudderless Productions LLC. All Rights Reserved.

21日(土)公開の音楽映画『君が生きた証』に出演するビリー・クラダップとアントン・イェルチンが吹替えなしで熱唱し、演奏するシーンの特別動画が公開された。先日発表された第87回アカデミー賞ノミネート作品では、『セッション』が作品賞はじめ全5部門ノミネート、『はじまりのうた』が歌曲賞ノミネートされるなど、音楽映画の注目度がこれからますます高まりそうだ。

『君が生きた証』特別動画

映画は、銃乱射事件で愛する息子を失った父親が、息子が遺した音楽を歌い継ぐなかでその死と向き合い、再生していく様を描く父と子の感動の人間ドラマ。『ファーゴ』や『マグノリア』などで知られる名優ウィリアム・H・メイシーが初監督を務めた。

毎年2月から3月にかけては、アカデミー賞レースに絡む良質な洋画が日本で多数公開される。すでに公開されている『デヴィッド・ボウイ・イズ』をはじめ、『はじまりのうた』(2月7日公開)、『ブルックリンの恋人たち』(3月13日公開)、『セッション』(4月17日公開)など、今年はこの時期に様々なタイプの音楽映画の公開が控える。そんな中、とにかく泣きたい、感動したい人に観てほしい作品が『君が生きた証』だ。

本作の最大の見どころは、音楽を奏でる喜びに包まれた演奏の数々と、衝撃のラストシーン。監督の「曲が良くなければ良い作品にならない」という考えのもと作成された劇中曲は、どれも思わず聴き入ってしまうものばかりで、音楽映画としての見応えはもちろん、ただの感動の人間ドラマだけではない、衝撃的な“秘密”を持った秀逸な脚本と、名演出で観る者の心を大きく揺さぶる。

このほど公開された特別動画に収められたのは、主人公サムと彼にバンド結成を持ちかける若者クエンティンが、『Real Friends』という楽曲を初めてステージ上でセッションするシーン。主人公サムを演じたビリー・クラダップは、『あの頃ペニー・レインと』でもロック・ミュージシャン役を演じ、世界的に有名なギタリストのピーター・フランプトンから指導を受けたギタープレイを披露していたが、本作でもその腕前は健在! プライベートでもバンドを組み、2009年のピープル誌“もっとも美しい100人”に選ばれた期待の若手俳優アントン・イェルチンとともに吹替えなしで歌声を披露している。

なお、本日2月6日(金)と、13日(金)の21時10分からヒューマントラストシネマ有楽町で観客が入場料金を決める先行上映が行われる。この機会にぜひ劇場のスクリーンでこの良質な“人間ドラマ”と“音楽”を堪能し、その目で本作の価値と向き合っていただきたい。

『君が生きた証』
2月21日(土)より全国公開