流大(サントリーサンゴリアス) (C)F.SANO 流大(サントリーサンゴリアス) (C)F.SANO

トップリーグV2王者・サントリーが苦しんでいる。開幕戦でトヨタ自動車に27-25で劇的逆転勝利を収め、続く2節はNTTコムの追撃をかわし20-18で逃げ切ったものの、徹底マークに遭っているのだ。

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NTTコム戦後、流大主将が「よかったのは勝ったことだけ。こんなのでは王者になれない」と反省すれば、沢木敬介監督は「(課題は)我慢強さがない、雑、以上」とバッサリ。

次節、対峙する神戸製鋼は北海道地震によって、サニックス戦が中止になった。心身ともにリフレッシュした上で、神戸製鋼はサントリー戦にフォーカスしてくるのだ。コンディション、戦術面での不利は否めないが、沢木監督は「神戸の1週間休みがアドバンテージになるのか、ビハインドになるのかは僕らの準備次第」とキッパリ。「もう一度、自分たちはどうなりたいのか考えたい。選手にはアベレージを求めていく」とハードルを課した。

沢木監督は選手たちにインターナショナルレベルを求める。「外国人を補強するより、日本人をしっかり鍛えてチーム力を上げるという考え」を持っているのだ。だからこそ、NTTコム戦で2トライをマークしたCTB梶村祐介をはじめ、PR堀越康介、WTB尾崎晟也の新人の活躍について問われても「リーダー陣がもう少しパフォーマンスが出せるはず」と逆に主力を叱咤した。指揮官は決して満足せず、もっと上を求めているからこそ、サントリーは現在の地位を築いたと言える。

試合登録メンバーは以下の通り。
【サントリー】
1堀越康介、2北出卓也、3セミセ タラカイ、4ジョーダン・スマイラー、5真壁伸弥、6ツイ ヘンドリック、7西川征克、8飯野晃司、9流大、10田村煕、11尾崎晟也、12梶村祐介、13村田大志、14中鶴隆彰、15松島幸太朗、16中村駿太、17森川由起乙、18畠山健介、19ジョー・ウィーラー、20小澤直輝、21マット・ルーカス、22マット・ギタウ、23塚本健太
【神戸製鋼】
1平島久照、2有田隆平、3山下裕史、4張碩煥、5トム・フランクリン、6グラント・ハッティング、7橋本大輝、8中島イシレリ、9日和佐篤、10ダン・カーター、11山下楽平、12リチャード・バックマン、13アダム・アシュリークーパー、14アンダーソン フレイザー、15山中亮平、16鹿田翔平、17山崎基生、18渡邉隆之、19安井龍太、20前川鐘平、21アンドリュー・エリス、22イーリ ニコラス、23児玉健太郎

神戸製鋼の先発にはダン・カーターが名を連ねる。世界最高峰の司令塔がついにトップリーグデビューは果たすのだ。これは見逃せない。『TL』第3節・サントリー×神戸製鋼は9月14日(金)・秩父宮ラグビー場にてキックオフ。チケット発売中。