さて、ここまで義務化されたバレンタインデーがいかにつまらないかを人格が疑われるレベルの必死さで説いてきましたが、もちろんバレンタインデーそのものが憎いわけではありません。

会社であっても私的に行うのであれば大賛成です。そもそも貰う方も、惰性でもらってもうれしくありませんが、日頃の親交に対して何かをプレゼントしあうのはうれしく、また楽しいものです。

しかし、会社内で私的に行うことには、遺憾ながらリスクが発生します。

それは「もらえる人間」「もらえない人間」が生まれまた同時に「あげる人間」「あげない人間」が生まれることで、余計なことを考える人が現れることです。

 

 

もらえない人が現れる

私的にするということは、全員が平等に何かをもらえるワケではなくなるということです。

すると必然的に、男性を「持つ者」と「持たざる者」にわけてしまいます。

大人といえどそこは男性、ナイーブな人であれば妙に気にするかも知れません。

「どうせ俺なんて…」とスネたり「あんなに面倒見てあげたのに…」とガッカリするかも知れません。

そんな人にはこう言ってあげましょう。

 

 

「知らんがな」と。

いや、ほんまに。ほんまに知らん。

そんなん言われても困る。もらえる時はもらえるし、もらえへん時はもらえへん。

欲しかったらがんばったらええやん、と。そもそも世の中は不公平なんだから。

乞うな!! 勝ち取れ!!

 

またもう一点。私的に行うと、女性サイドを「あげる人」「あげない人」にわけてしまう側面もあります。

別に自分は興味ないからと、何も用意しなかったところ「作ってきたんですよ~」と新卒女性社員が、男性社員全員に手作りお菓子配り始めた日にゃ…。

「気の利かない女」

「女子力 笑」

などと、いわれのない誹謗を受けることもあるかも知れません。

もしくは、自分が自分自身にそう思って妙な居心地の悪さを感じるかも知れません。その時も堂々と胸を張りましょう。

「知らんがな」と。

もうそんなもんで気が利くとか何とか考えるのはやめてくれ~~~!!

やりたい人はやったらええがなそれでええがな~~~~!!

楽しいはずのイベントで、もうこれ以上誰も悩まないでくれ~~~~!!!!

そんなこんなで、余計な軋轢を生まないようにか、会社としてバレンタインデーを禁止しているところも多いようです。

誰も上記のような余計なことを考えなければ、楽しいイベントだとは思うのですが仕方ないですね。

 

ということで本日の「もういいかげんやめませんか?」は「会社で惰性でやってるバレンタインデー」にスポットを当てましたが、いかがでしたでしょうか。

このコラムをご覧の代表取締役社長、ならびに経営者のみなさま、経団連のお偉いさん。御社の惰性バレンタインデーを一掃し、本来の楽しい形に戻してみませんか?

ぜひ、こちらのスローガンをトイレの壁にでもお貼りください。

 

 

あ、僕ですか?

個人事業主だしひとりで働いているので一切関係ないです。

 

くれ~~~~~~~~~~~~!!!!


(オモコロ編集部までお待ちしています)
 

とつの:漫画家・イラストレーター。今のところ逮捕されたら「無職」と報じられてしまうので、逮捕されても「作家」と報じられるくらいに早くなりたいですね。将来の夢は、吉高由里子さんと鳥貴族に行くこと。公式サイト:腐海曼陀羅