京都を舞台に世界の第一線で活躍する作家36組が参加するPARASOPHIA:京都国際現代芸術祭2015が、来月7日より開催する。京都市美術館と京都府京都文化博物館と市内の複数の会場が連携し、1万平方メートル以上の展示スペースが確保される。参加作家と、主な作品のラインナップが発表となった。

『PARASOPHIA:京都国際現代芸術祭2015』チケット情報

メイン会場となる京都市美術館入り口にはやなぎみわが手がけた巨大な移動舞台車が出現。1階の大陳列室には、蔡國強が制作した高さ15メートルに及ぶ竹製の塔作品に京都の子どもたちが作った大量のオブジェが飾られるという大型作品が展開されるほか、桜の時期には花見を楽しめるカフェや大垣書店の手がける期間限定のブックショップが登場し、作品以外にも芸術祭を楽しめる要素も。また、1950年代に建てられた店舗併存集合住宅のモデル堀川団地には、ピピロッティ・リストらによる作品が出現、鴨川デルタにはドイツで活躍する美術家スーザン・フィリップスによる音の芸術作品が展開されるなど、京都のランドスケープを最大限活用し、馴染みある風景をアート空間に変貌させる。

アーティスティックディレクターの河本信治は「準備期間の2年間を通し、参加作家のほとんどを京都に招聘しました。作家達は京都の歴史や文化遺産からだけでなく、人々の暮らし方を感じたり人々と対話する中で新しいビジョンを得たようです」と紹介。京都の景色とアートを楽しめる、他に類を見ない芸術祭となりそうだ。

「PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015」は、2015年3月7日(土)から5月10日(日)まで、京都市美術館、京都府京都文化博物館ほかで開催される。チケットは発売中。